1972年3月の富士山大量遭難事故――。日本海低気圧の発達による春一番の暴風雨が引き起こした日本山岳史上最悪の大惨事 冬から春へと急速に季節が移り変わろうとしている今の時期、気をつけなければならないのが「日本海低気圧の発達」だ。この日本海低気圧により、日本山岳史上最悪の大惨事が起きている。この事故の状況を、今回は紐解いてみる。 ヤマケイオンライン読者の皆様、山岳防災気象予報士の大矢です。今シーズンはラニーニャ現象や偏西風の蛇行の影響で久しぶりの冬らしい冬となりましたが、それぞれの冬山を楽しむことができましたでしょうか。 例年より厳しい気象条件だったためか、年末年始の全国の遭難事故件数は昨シーズンに対して11件多い34件だったそうです。そして3月上旬に強い寒の戻りがあったあとは、季節の歩みは確実に進み、一気に春ステージになっています。 しかし、春山では冬山とはまた違った気象遭難のリスクがあり
将棊頭山山頂直下に立つ遭難記念碑 木曽駒ヶ岳大量遭難事故(きそこまがたけたいりょうそうなんじこ)とは、1913年(大正2年)8月26日から翌日にかけて襲った台風による悪天候に巻き込まれ、木曽駒ヶ岳を集団宿泊的行事で登山中の教員・生徒ら38人が遭難、うち11人が将棊頭山付近で死亡した山岳遭難事故である。のちに作家の新田次郎がこの事件をモデルとして小説『聖職の碑』を著し、映画化もされた。 遭難したのは、集団宿泊的行事で入山していた長野県上伊那郡中箕輪村の中箕輪高等小学校(現在の箕輪町立箕輪中学校)二年生25人を含む総員38人の一行であった。引率者は校長の赤羽長重と部下の征矢隆得(訓導)、清水政治(准訓導)であり、一行には同窓会員の10人も加わっていた。 計画では8月26日午前5時に出発、内ノ萱から行者岩、将棊頭山を経て濃が池へ至り、中岳の稜線を通って木曽駒ヶ岳に登頂、山頂付近で野営し、27日午
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2016年5月29日、今日の写真です。半日くらい鳳凰山の稜線にいて、雲の様子が瞬時にどんどん変わって行きとても面白い雲が見られたので、写真中心にブログ記事にしてみます。 青空にまずはこの雲が現れて、おっもしろい!なんなんだろうね~?からはじまった空の観察。 巻雲けんうんです。今夜から山梨県地方は雨予報。前線が東に進んでいます。明日5月30日午前は本格的な降雨になるようです。この雲前線の最前線にいます。面白い形がいろいろあるようですが、これは肋骨や魚の骨、鳥の羽根に例えられる肋骨雲というのだそうです。上空5,000~16,000 mに出来る雲。天気はまだ半日はもちます。
雪 山 直 前 対 策 雪崩で死なないための10の法則 いよいよ待望の雪山シーズン。で、だれもが気になるのが雪崩。 「雪崩が怖くて雪山が登れるか」 というビヨンド・リスクなあなた、死んでからでは遅いです。 そこで、とりあえずこれだけは知っておきたい雪崩に関する知識を。 1.弱層テストをする雪山でおこる雪崩事故のほとんどは、積雪内の弱い層の上につもった雪が崩れる表層雪崩によるものだ。 この弱い層が弱層(厚さ数ミリから数センチほどの崩れやすい雪の層のこと)と呼ばれるもので、 つまり登山者の登下降や山スキーヤーの滑降などの刺激を受けて弱層が破壊される事によって、 弱層の上に積載している雪が崩落して表層雪崩がおきるというわけだ。 そこで雪崩の危険度を判断するには弱層の有無を調べれば良いわけで、その方法が次に紹介する弱層テストだ。 弱層テストは、斜面が変わる度に行わなければ意味がないので、面倒でもマ
以下は、『ドキュメント 気象遭難(羽根田治著、ヤマケイ文庫)』の紹介と感想になります。 『道迷い』に次いで登山で遭難する主要な原因の一つが、『気象(天気)の悪化・異常』である。その多くは、想定外の天気の変化だったり予想以上の悪化(悪天)だったりするが、『不意の雪崩・突風(強風による落石)』のように不可避に近いアクシデントに見舞われることもある。天気予報や現地の様子を確認して、できるだけ雨・雪が降らない晴天の日を選んで山に登るというのが安全登山の原則であるが、『冬期の登山・泊りがけの登山・長距離コースの登山』では常に想定外の気象変化のリスクが有り得るということを意識しておかなければならない。 本書では『春・夏・秋・冬の7つの気象遭難の事例』を取り上げているが、それぞれのケースの『異常気象・気象悪化の特徴』に着目することで、自分の登山に潜んでいるかもしれない気象遭難の可能性に気づきやすくなるよ
北海道の二千メートル級の山は、本州の北アルプスと同等かそれ以上の厳しい気象条件です。荒天やオホーツク高気圧の影響を受けるときは、盛夏でも0℃前後の気温になることがあり、寒さ対策の装備は一年を通して必携と言えます。好天だからといって、雨具、防寒着などを持たずに入山する人を見かけますが、山の天気は変わりやすく非常に危険です。気象条件には関係なく、非常装備は持つように心がけて下さい。 ◆夏でも凍死 2002年6月の十勝岳(みぞれ)、同7月のトムラウシ(台風接近)の遭難死亡事故は、いずれも低体温症(凍死)でした。通常は雨具や防寒具により防ぐことができますが、今回のような暴風雨では役に立たなかったかもしれません。ずぶ濡れになった体に風が叩きつけることで、一気に体温が奪われ、やがては歩行困難・意識障害に陥ります。衣類が濡れた状態で風に吹かれることは非常に危険で、「何とかなるだろう」と荒天の中に身を投ず
「団塊の世代一代記」トップページ 電子書籍の達人 WordPress関連 戦争 日本海海戦(東郷ターンは丁字戦法ではなかった) 日本海海戦 ― 勝利のポイント2つ(正確な情報収集と東郷ターン) 2000.05.07(日) 零戦(零式艦上戦闘機、ゼロ戦) 2000.04.16(日) 神風特攻隊(特別攻撃隊)とは 2003.08.15(金) 戦艦大和 1999.10.10(日) 戦艦大和の最期(米側資料による戦闘詳報) 戦艦大和(参考文献) 中国新聞記事にみる「戦艦大和」 現代に生きる「戦艦大和」の技術、 2005年08月16日初出 エノラ・ゲイ、広島に人類史上初の原爆(原子爆弾)投下 1999.09.25(土) 灯ろう流し-原爆慰霊行事 2000.07.22(土) シベリア抑留(シベリア捕虜収容所) 2003.01.04(土)、2003.05.06(火)完成 敗戦―母の手記 2005.08.
日本百名山やその他の山のふもとの天気予報や、付近の数値計算結果を掲載しています。 夏山シーズン(7~8月)は、夏山の天気予報や山小屋での気象観測結果なども掲載しています。 スマホアプリで山頂、登山道の天気予報を確認(1ヶ月無料) 夏山天気季節限定 『夏山天気』では、全国の山小屋の方々が観測する気象データと、そのデータをもとに気象予報士が山の天気を予報しています。快適かつ安全な登山・トレッキング計画の一助となるべく、現地の天候の観測情報や、1週間先までの山の天気予報などの情報を提供しています。
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