粒子と波動の二重性を無視することのできないような量子的現象に対する理解を深めるためには,量子力学的な波動関数をつかさどる波動方程式(Schrdinger 方程式)を知る必要がある。波動方程式は,古典的な Newton の運動方程式と対比すべき方程式であり,今後の全ての理論の出発点となる方程式である。ここでは,まず古典的な波動現象に対する方程式を解説した後,量子力学的な Schrdinger の波動方程式を示す。 2.1 古典的波動方程式 単位長さあたりの質量(密度)が で張力 T が働いている弦の振動を考える。 弦が平衡状態でのびた方向を x,それに対して垂直な変位の方向を y とする。弦の中で, x から x + dx 間での微小な 長さ dx の部分のみに着目し,この部分に対して Newton の方程式を考える。 F は力, m は質量, a は加速度である。
水素のスペクトル線について 水素を低圧で封入した放電管を水素放電管という。 この水素放電管の両極の間に高電圧をかけると、水素特有の発光が見られる。この水素特有の光を、分光器で分光すると、連続スペクトル以外に多数の線スペクトルが観測できる。 バルマー系列について この線スペクトルの波長の規則性を初めて提唱したのが、スイスの物理学者のバルマー(Balmer)である。 ここで、観測される光の波長を、リュードベリ定数(1.097373×107 m-1)を、3以上の整数をとすると、可視光領域のスペクトル線の波長は次の式で求められる。 このスペクトル線の系列のことをバルマー系列という。 ライマン系列について その後、紫外光領域のスペクトルについても類似の関係がアメリカの物理学者のライマン(Lymam)によって提唱された。 ここでは2以上の整数をとすると、紫外光領域のスペクトル線の波長は次の式で求められ
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