「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」 というのは小説「雪国」の有名な一節だが、これは川端康成が越後湯沢を訪れた際の経験をもとに執筆されたものだという。 川端が越えたのは上越国境。古くは上野国と越後国の境界であり、今は群馬県と新潟県の境界に当たる。中央分水嶺を超える箇所であり日本海側と太平洋側で気候が大きく異なるこの国境の特徴を、一言で端的に表現したのが冒頭の一文だろう。 この上越国境に、廃道マニアなら多分誰もが知る最強廃道、国道291号「清水国道」がある。 周辺状況の紹介この上越国境とその周辺、道路マニアにとってはなかなか因縁のエリアなのである。とりあえずこの地図を見ていただきたい。 画像のエリアがいわゆる上越国境と呼ばれるエリアである。ここを現在2本の道路と2本の鉄道路線が超えている。 上越国境を超えるルートとして活躍しているのが、次の4つのルートだ。 ①E17関越自動車道 関
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