地球に酸素をもたらした生き物の記録 ー 「ストロマトライト」(Stromatolite) 先カンブリア時代(原生代初期、約20億年前) 中国、天津市 二十里台付近産 地球の酸素のタネ? それは、20億年以上も前という途方もない大昔の海中で始まりました。初めて、光合成により酸素を作り出すシアノバクテリアが出現したのです。 ストロマトライトは、そのシアノバクテリアの活動によって造られた層状の堆積構造です。 地球上の酸素は、はるか20億年以上も前に、海の中から誕生したんですね。私たちは、そんな大昔のシアノバクテリアがつくりはじめた「酸素のタネ」のおかげで、この地球に生まれ出ることができたのです。 20億年以上も前の酸素はもう残っていないのでしょうか? それでは、もしかして、私たちが吸っている酸素の中に、大昔に最初につくられた酸素が混じっている?そんなことはないでしょうか。 ところが、可能性は薄い