ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (13)

  • 【解説】地球のプレート運動、14.5億年後に終了説

    ハワイのマウイ島にあるプウ・オ・マウイ噴石丘。(PHOTOGRAPH BY DESIGN PICS INC) 地球のプレート運動は、すばらしい芸術作品を生み出している。地球に山と海があり、恐ろしい地震や激しい火山噴火があり、今この瞬間にも新しい陸地が誕生しているのは、プレート運動がずっと続いているからだ。 しかし、永遠に存続するものなどない。 プレートを動かしているのは、その下にあるマントルの熱対流だ。しかし、時間とともにマントルの温度は下がり、やがて、地球全体を覆う“ベルトコンベア”の運動は停止する。そのとき、炭素循環も、長い歳月にわたって生物進化の原動力となってきた地質活動も終息する。 このほど、国際地質科学連合の会長で、中国地質大学の地質学者である成秋明氏が、プレート運動が終わる日が訪れる時期を予想した。成氏の計算によれば、終わりは約14億5000万年後にやってくる。太陽が膨張して赤

    【解説】地球のプレート運動、14.5億年後に終了説
    semimaruclimb
    semimaruclimb 2023/09/30
    大陸移動は地球内部の熱源により引き起こされるが、いつか熱源は尽きる。それがいつになるのか、諸説ある。14.5億年後説が紹介されている。
  • “太陽光発電”するスズメバチ

    太陽光からエネルギーを生成する色素を持つオリエントスズメバチ(資料写真)。 Photograph by Blickwinkel, Alamy 最新の研究によると、スズメバチの一種オリエントスズメバチ(学名:Vespa orientalis)には、太陽光から電気を生成する“ソーラーセル”が組み込まれているという。初めて動物界で“太陽光発電”が確認された。 研究チームのリーダーでイスラエルにあるテルアビブ大学のマリアン・プロトキン氏は、「オリエントスズメバチは外骨格の内部で電気を生成する。しかしその仕組みは謎だった」と話す。 オリエントスズメバチの発電現象を発見したのはプロトキン氏の師に当たる故ヤコブ・イシャイ氏。太陽が最も強く照らす時間帯に活発に行動する生態から、この事実にたどり着いていた。ほかのスズメバチにはこのような習性はないという。プロトキン氏の研究チームはこの発見からさらに一歩進み、

    “太陽光発電”するスズメバチ
    semimaruclimb
    semimaruclimb 2023/08/20
    地中海周辺が原産地のオリエントスズメバチは、太陽光発電する唯一の動物だそうだ。発電効率は低く、0.335%にすぎないという。
  • フンコロガシはなぜ空を見ながら糞を転がすのか

    フンコロガシはその優秀なナビゲーション能力を駆使して、空腹の仲間たちから遠く離れた場所までごちそうの糞玉を一直線に運んでいく。(Photograph by Norbert Wu, Science Faction/Corbis) 頭を地面に、おしりを空に向けて、後肢で巨大な糞玉を蹴ってまっすぐに進むフンコロガシ。意外なことに、彼らは天空の光を頼りに方位を見定めているという。 あの小さな昆虫が巨大な糞を転がしながらどうやって進む方向を決めているのかについては、長い間研究が続けられてきた。現在では、フンコロガシが空から得る情報を利用していることが判明しているが、彼らがあの小さな脳の中でそれをどのように処理しているのかは、いまだ謎に包まれている。(参考記事:「天の川を見て方位を知るフンコロガシ、日中は?」) 先日、スウェーデンと南アフリカの研究者チームが、この疑問の答えに一歩近づく内容の論文を学術

    フンコロガシはなぜ空を見ながら糞を転がすのか
    semimaruclimb
    semimaruclimb 2023/08/16
    夜行性のフンコロガシは、夜間は月の偏光や天の川の光を利用してナビゲーションするという
  • サメは「磁場の地図」を使える、回遊に利用か、研究

    今回の研究の対象となったウチワシュモクザメ。米マサチューセッツ州ボストンのニューイングランド水族館で撮影。(PHOTOGRAPH BY BRIAN SKERRY) 季節や成長にともなって移動する生きものといえば、渡り鳥やサケを思い浮かべる人がほとんどだろう。しかし、サメも世界中の海を回遊する。たとえばホホジロザメには、南アフリカとオーストラリア沖を往復するものがいる。また、レモンザメは自分が生まれたバハマの小さな島の沿岸に戻ることができる。(参考記事:「ニシレモンザメ、出産時の里帰りを確認」) サメのこうしたナビゲーションについては長年の謎だったが、5月6日付けで学術誌「Current Biology」に掲載された論文で、ウチワシュモクザメ(Sphyrna tiburo)が地球の磁場を利用して行くべき方向を判断できることが示された。 「サメが磁場を検知し、それに反応することを示す論文はほか

    サメは「磁場の地図」を使える、回遊に利用か、研究
  • 世界「人の影響が及んでいない土地」マップ、科学者が公開

    地上で最も「手つかず」の土地を示した地図を、科学者が作成した。すなわち人間の影響が最も及んでいない土地を示した地図だ。6月5日付の科学誌「グローバル・チェンジ・バイオロジー」に論文が発表された。 「農業やインフラ整備、開拓などによって変化させられていない土地は、世界のどこにあるのか。この地図に答えがあります」と、論文の共著者の一人である米メリーランド大学ボルチモアカウンティ校の地球生態学者、アール・エリス氏は言う。「そうした土地については見解がほぼ一致しています」 4つのモデルは、どれも人口や市街地、耕作地といったデータを用いている点は同じだが、そこから先はモデルごとに特徴がある。 第1のモデル「Global Human Footprint index(人間のフットプリント)」では、道路や鉄道の線路、船の航路、夜間照明、牧草地なども利用して、人間のほぼいない場所を特定する。 「Anthro

    世界「人の影響が及んでいない土地」マップ、科学者が公開
  • 【動画】命がけ、ひなが100mの崖を飛び降りる

    カオジロガンのひな3羽は、まだ飛ぶことができない。次の事にありつくためには、高さ100メートル以上もの崖から飛び降りなければならない。(ひなの決死の飛び降りは3:00あたりに始まります)(NATIONAL GEOGRAPHIC CHANNEL'S HOSTILE PLANET)(解説は英語です) カオジロガンの一生は過酷だ。この鳥は、厳寒の北極圏でキツネなどの捕者からひなを守るため、高い崖の上や岩棚に巣を作る。しかし、この戦略の欠点は、生まれてすぐのひなが、命がけの試練に直面すること。時に、高さ100メートルもある断崖絶壁を飛び降りなければならない。 孵化してからわずか24時間で、ひなは草をべるために巣を離れる必要がある。カオジロガンには、親が子に餌を与える習性はないからだ。(参考記事:「長く巣に留まりたいひな、早く送り出したい親鳥」) 餌にありつくため、また水辺に移動するため、ひな

    【動画】命がけ、ひなが100mの崖を飛び降りる
    semimaruclimb
    semimaruclimb 2019/08/18
    高さ7~8m程度の樹洞から飛び降りるオシドリの雛を見たことならあるが、これは想像を絶する。飛び降り成功率が9割なのも驚き。決定的瞬間を撮影するのも難しいし。
  • 北磁極の動きが加速、原因不明、あまりに急激

    北磁極はこれまでも移動してきたが、最近そのスピードが急に上がってきている。原因は不明だ。(PHOTOGRAPH BY NASA/JSC) 北の磁極はじっとしていたためしがない。地球内部の「外核」を流れる液体の鉄に影響されて、過去100年ほど、北磁極は真北に向けてじりじりと移動してきた。ところが最近になって、専門家は異変が起こっていることに気が付いた。北磁極が急にスピードを上げて移動し始めたのだ。なぜなのかは誰にもわからない。 その動きがあまりに急激なので、慣例の5年ごとという予定を繰り上げて、米国は世界磁気モデル(WMM)を今年初めに更新する予定にしていた。世界磁気モデルは、携帯電話をはじめ、船舶、航空機などのナビゲーションに利用されている。ところが、米連邦議会の予算案交渉が難航し、予算が切れた連邦政府が一部閉鎖されたため、更新が延期されていた。 政府が再開し、新しい北磁極を示した最新モデ

    北磁極の動きが加速、原因不明、あまりに急激
  • 第5回 「男脳」「女脳」のウソはなぜ、どのように拡散するのか

    さんは東大教養学部がある駒場キャンパスの准教授なので、大学に入ってほやほやの1年生の講義を受け持つことがある。その時のエピソードをもって、まず想像してほしい。 「駒場の1年生の心理学の講義で、最初にやるんですよ。血液型性格判断がいかに正しくないか、科学的じゃないか。でも、結構な数の子があれでショックを受けちゃうんですよね。今まで信じてましたって。でも、サイエンスとしての心理学の講義をとる以上、そこのところはちゃんとしてほしいです。血液型性格判断は、もう100パーセント非科学的なんですけど、ただ、血液型性格判断を信じてしまう人の心理っていうのは、おもしろい研究対象ではありますね」 血液型性格判断については、もう信奉する人が度を越していて、ぼくもうんざりなので、四さんのこの姿勢には大いに共感する。それが「正しくない」「科学的じゃない」理由については、稿のカバーする範囲ではないと思うの

    第5回 「男脳」「女脳」のウソはなぜ、どのように拡散するのか
    semimaruclimb
    semimaruclimb 2017/02/17
    文中にあるメンタルローテーション課題は、確か人間の男性よりハトの方が成績よかったはず。そして当然ながら、ハトよりもプログラムの方が成績がいい。
  • 家の中に坂や川? ユプノ族の言語世界を解明

    山の中腹に点在する伝統的な家。パプアニューギニアのユプノ渓谷で撮影。(Photograph by Rafael Núñez) シベックさんの家は斜面に建っていて、扉は坂の上に面している。つまり扉の外は上り坂だ。ところが、扉から反対を向いて家の奥に進むとき、彼は「上り坂」を歩いている。家の床は水平であるにもかかわらずである。なぜなら、シベックさんたちの言語では、屋内には屋外と無関係な架空の坂が存在するためだ。 これは、ユプノ族の言語に見られる顕著な特徴の一つだ。パプアニューギニアのフィニステラ高原に暮らす約8000人がこの言語を話す。世界を見渡すと、左・右などの体を中心とした対比、東・西などの基的な対比が多くの言語で使われているが、ユプノ語では現地の地形を基準に空間的な関係が表現される。(参考記事:「各地で火山噴火:パプアニューギニア」) 環境を基準にした方位の表現は決して珍しくない。北極

    家の中に坂や川? ユプノ族の言語世界を解明
  • 巨大クジラ、漁業資源の増殖に貢献?

    マッコウクジラ(写真)やシロナガスクジラ、セミクジラ、コククジラなど、大型のクジラの個体数回復が、漁業資源の増加に貢献している可能性があることがわかった。 PHOTOGRAPH BY STEPHEN FRINK / CORBIS 海の生態系において、巨大クジラがこれまで科学者や漁業関係者が思っていた以上の役割を果たしていることが、新たな論文により明らかになった。 健全な海の生態系を維持する上で、大型のクジラが果たしている役割が、これまで科学者や漁業関係者が考えていた以上に大きいことを示す、新たな研究結果が発表された。網にかかった魚をべてしまうとして、漁業従事者からは目の敵にされることもあるクジラだが、この研究ではこれは誤解だとしている。 シロナガスクジラやマッコウクジラ、セミクジラ、コククジラなど、大型のクジラの個体数回復が、世界中で海洋環境の健全化と漁業資源の増加につながっている可能性

    巨大クジラ、漁業資源の増殖に貢献?
  • 鳥類は恐竜絶滅後に爆発的進化した

    最新の鳥類の系統樹によって、フクロウとワシは遺伝的に近縁であり、両者ともハヤブサとは比較的遠い関係にあることが分かった。写真はネブラスカ州のメンフクロウ。(Photograph by Joel Sartore / National Geographic Creative) 大規模な遺伝学プロジェクトにより、これまでで最も包括的な鳥類の系統樹が描き出された。得られた科学上の成果は、恐竜が姿を消した後に鳥類がみるみる進化を遂げた様子から、鳥や人間の学習方法に至るまで幅広い研究に貢献する可能性があり、その科学的な豊かさに目もくらむほどだ。 「Science」誌に発表された8の論文がもたらした最大の収穫は、この方法によって遺伝情報が多種多様な疑問の解決に利用できるということだ。例えば、研究者は鳥のDNAを脳や学習能力の研究のほか、古代の鳥や恐竜の祖先の外見を復元するのにも使っている。 研究では、

    鳥類は恐竜絶滅後に爆発的進化した
  • 冥王星の「踊る」衛星を発見、ハッブル望遠鏡

    冥王星の衛星ニクスの4年間の運動を2分のアニメーションにしたもの。自転が予測不可能な変化をしていることがわかる。(Video: NASA; ESA; M. Showalter, SETI Institute; G. Bacon, STScI) NASAのニューホライズンズ探査機が冥王星に最接近する7月14日まであと数週間。ハッブル宇宙望遠鏡による冥王星の観測データから、冥王星の衛星のうちニクス、ヒドラ、ケルベロス、ステュクスの4つが予測不能な奇妙な動きをしていることが明らかになり、6月4日付け『ネイチャー』誌に発表された。 「ニューホライズンズはすばらしく魅力的な系に入ろうとしているのです」と、論文を執筆した米SETI研究所のマーク・ショーウォルター氏は言う。 不規則にごろごろ転がっていた ショーウォルター氏はハッブル宇宙望遠鏡の膨大な量の画像を調べ、冥王星の小さな衛星の中では比較的大きい

    冥王星の「踊る」衛星を発見、ハッブル望遠鏡
    semimaruclimb
    semimaruclimb 2015/11/19
    水を張ったボウルにメークインを放り込み、水道の下に置いて蛇口をひねったら、こんな動きをするよな。
  • 第6回 なぜ人は「神経神話」を信じてしまうのか

    ハイパーソニック・エフェクトについて、「信じられない!」「摩訶不思議!」と感じる人が多いだろうし、「音で健康になる新手の疑似科学?」「なんにでも効くって言われているみたいで気持ち悪い」という感想も以前紹介した。 それは実は健全な感想だと、ぼくは思う。というのも、脳科学の周辺領域には、研究者自身がちょっとおかしなことをしてしまったり、そうではなくても、社会的な受け止められ方が短絡的でおかしなことになってしまう例がよくあるからだ。そのことについても触れておこう。 神経神話、という言葉がある。 2009年、OECD(経済協力開発機構)が発表した報告書の中で使われた"Neuromyths”という英単語がもとになっている。脳科学は、なぜか誤解を招きやすく、曲解されやすい。そのため、神経(Neuro)にまつわる根拠のない「神話」(Myths)がまかり通っていることを、OECDが指摘したものだ。 報告書

    第6回 なぜ人は「神経神話」を信じてしまうのか
    semimaruclimb
    semimaruclimb 2015/01/23
    一般向けのこういう記事、もっと書かれて欲しい。テレビでも取り上げて欲しいが、バラエティで率先してインチキ脳科学を垂れ流している現状では無理か。
  • 1