ブックマーク / saebou.hatenablog.com (2)

  • 同僚のおばちゃんをいじめることはなぜナチスに加担することと共通点があるのか〜『ハンナ・アーレント』 - Commentarius Saevus

    シネマカリテでようやく『ハンナ・アーレント』を見てきた。最初のうちは大混雑だったそうだが今はそうでもなくゆっくり楽しむことができたのだが、とにかくむちゃくちゃ良い映画である。哲学論争なんてなかなか映画化しにくい題材だと思うが、演出も演技も映像もよくできていて、先週見た『ゼロ・グラビティ』なんかより十倍はフェミニスト的でかつ面白い。 ストーリーのほうは哲学者アーレントがアメリカに渡り、『イェルサレムのアイヒマン』を書いた時期に焦点をあてたもの。アーレントがナチスに加担した師ハイデッガーや抑留の暗い記憶に悩まされつつもこの有名な著作を仕上げ、これによってユダヤ人コミュニティをも含むいろいろな人々からいじめや中傷を受けるのに果敢に応戦する、というものである。今からすると『イェルサレムのアイヒマン』における「悪の凡庸さ」(ホロコーストみたいな悪辣な迫害や殺戮というのはモンスターとかソシオパスみたい

    同僚のおばちゃんをいじめることはなぜナチスに加担することと共通点があるのか〜『ハンナ・アーレント』 - Commentarius Saevus
    semimaruclimb
    semimaruclimb 2014/03/22
    【〔前略〕悪辣な迫害や殺戮というのはモンスターとかソシオパスみたいな特別に悪い人間じゃなく、あまり深く考えずに現状を受け入れ他人の言うことに従ってしまうようなふつうの人によって行われてしまう】
  • 史実vsコンセプトの戦い〜ヒュパティアの伝記映画『アレクサンドリア』 - Commentarius Saevus

    科学史DVD鑑賞会(ウエハラモノローグさんとオシテオサレテさんとid:sumidatomohisaさんが参加)で、レイチェル・ワイズ主演、アレハンドロ・アメナーバル監督の映画『アレクサンドリア』(2009)を見た。4世紀頃のアレクサンドリアでキリスト教徒に惨殺された実在の女性哲学者ヒュパティアを描いた伝記映画である。 で、この映画は猛烈に反宗教(とくに反カトリック)的でありかつフェミニズム的でもある映画である。監督(アメナーバルはチリ系スペイン人でゲイ)と制作スタッフはものすごい勢いでこの作品を現代ヨーロッパ情勢にとってrelevantな作品にしようと試みており、おそらくかなりちゃんと歴史を勉強した上でコンセプトのために意図的に史実を曲げている。当時のキリスト教徒が現代のムスリムのテロリストをイメージした服装で描かれており、これは若干政治的に問題ある描き方かもしれないがとにかく宗教一般を批

    史実vsコンセプトの戦い〜ヒュパティアの伝記映画『アレクサンドリア』 - Commentarius Saevus
    semimaruclimb
    semimaruclimb 2013/07/21
    ヒュパティアの伝記映画『アレクサンドリア』評/残虐シーンが多いと聞いて観るのを敬遠していた映画。壮絶な死に方をした歴史上の数学者ダントツ1位ヒュパティア、2位ガロア、で誰も文句は無いよな。
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