トヨタ自動車にならって,会社を変えたい──。最近,様々な企業の経営者がトヨタグループの改善・改革ノウハウを自社に取り入れようと躍起になっている。 トヨタ流の企業改革はもはや単なるブームを超えて,日本企業に根ざしつつある。好調なトヨタにすがり,不況を脱する糸口を見い出そうとする経営者が急増している証拠と言えるだろう。 日経情報ストラテジーも,このトヨタ流企業改革が2004年の幕開けにふさわしいテーマと考え,今年最初の特集に選んだ(1月24日発売の3月号に掲載)。 トヨタ生産方式は全業種に通じる この特集で8社の事例を取り上げた。伊藤ハム,ニッカウヰスキー,総菜大手のロック・フィールド,トヨタグループのあいおい損害保険,配電盤やサーバー・ラックなどを製造する河村電器産業,電子部品やコンピュータ部品を取り扱う商社のスズデン,名古屋を地盤とする地方銀行の中京銀行,そして富士通である。 8社はいずれ
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