去年の東日本大震災による津波で青森県の八戸港から流され、アラスカ沖合の太平洋を漂流していた日本の漁船について、アメリカの沿岸警備隊は、付近を航行する船舶の安全を脅かすおそれがあるとして、漁船を砲撃して、海に沈める措置を取りました。 この漁船は、東日本大震災による津波で、青森県の八戸港から流された全長およそ60メートルのイカ釣り漁船で、先月20日にカナダ西海岸にあるクイーンシャーロット諸島の沖合で、無人で漂流しているのが見つかり、その後、さらに北のアメリカのアラスカ沖合で漂流を続けていました。 この漁船について、アメリカ沿岸警備隊は5日、付近を航行する船舶の安全を脅かすおそれがあるとして、砲撃して海に沈める作業に取りかかりました。 沿岸警備隊によりますと、25ミリ機関砲で、数時間にわたって砲撃を続けた結果、漁船は5日夕方、沈没したということで、ヘリコプターからの映像には、砲撃を受けた漁船が、