鶏肉のすき焼き(鶏すき)は、肉の値段も牛肉に比べればずいぶん安く、手軽に作れるのが魅力である。割下も、だしなど使わなくても十分うまいのができる。 具は、玉ねぎにネギ、豆腐と糸こんにゃく、焼麩。さらに鶏の肝を入れると、これがまたウマイ。 鶏すきは、鶏肉を使った料理のなかで、最も手軽でかつウマイものの一つだといえると思う。作り方は肉と野菜を焼いて、調味料をかけ、溶き卵につけて食べるだけなのだから、簡単この上ない。 一般に肉の料理は、だしを使わずに砂糖と醤油だけで味つけすると、間が抜けたようになる。ところがすき焼きでは、だしを使う必要はない。 それは、溶き卵をつけて食べるからだ。 ほんわりとした卵のうま味が、そのままだとあまり相性が良くない肉と醤油を、うまく結び合わせてくれるのだ。 具は、ネギは当然入れると思うが、まず玉ねぎも入れることが一つのポイント。 玉ねぎの甘みが、味に広がりを持たせてくれ