近代国家は、領土・国民・主権の三要素が必要であるとされます。これの意味するところは、封建国家と異なり、近代国家は、広範囲の地域社会を唯一最高の権威が、統治する国家形態が近代国家だといえると思います。 ですから、そうした国家に関する理論が近代国家論となると考えられます。そう考えてくると、ホッブズやロック、ルソーに代表される社会契約論者の名前があげられるのではないでしょうか。 彼らは、人間が幸せに生きるためにはどう社会があればよいか、ということから国家論を説いていると思われますので、内容が哲学的に見えても致し方ないでしょう。 社会契約論者の考えは以下のようにまとめられるでしょう。 ホッブズは、社会契約を個人の持つ自然権を主権者に全面譲渡の契約とし、主権は絶対で不可分、不可侵なものとして国家を考えています。 ロックは、社会契約を個人の持つ自然権の一部を信託する契約とし、主権者が諸個人の意に反する