近年、ラーメン店が次々と姿を消している。東京商工リサーチの調査によれば、2024年1月から8月までに倒産したラーメン店は44件。これは過去最多ペースだという。 一方で、同じ“中華”の看板を掲げる中華料理店の倒産は同期間でわずか7件。ラーメンも中華料理も、食材の高騰や光熱費の負担が重くのしかかる業態のはずだが、なぜここまで違いが出ているのか。 今回は両者の経営の違いに焦点を当て、明暗を分ける要因を、経営コンサルタントの竹内慎也氏に伺った。(以下、「」内は竹内氏のコメント) 記事前編は【いま続々と閉店している「ラーメン店」と絶好調の「中華料理店」…経営視点から見た「決定的な違い」】から。 「ガチ中華」ブームと麻辣湯人気も影響東京商工リサーチによると、2010年まではラーメン店よりも中華料理店の倒産が多かった模様。 しかし、近年はその傾向が逆転。四川料理や町中華がメディアで取り上げられるようにな