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ブックマーク / blog.livedoor.jp/editors_brain (7)

  • 編集者の日々の泡:私が担当した電子書籍、絶版にしました

    2014年06月20日 私が担当した電子書籍、絶版にしました Tweet ところで、私が担当して出版した電子書籍、絶版にしました。 この書籍を企画したのは2010年。もう4年前だ。当時の電子書籍は、紙の書籍に比べ販売部数が1〜2%程度。つまり紙なら1万部出るを電子化すると、販売部数は100部とか。 1500円で初版1万部の書籍なら、著者に入る印税は、10%で150万円。これが電子書籍では2万円といったところだ。 私が手がけたのは、紙の書籍を並行させない、電子書籍オリジナルの企画。売れないとはっきり言った上で、「一緒に新しい市場に挑戦しよう」と著者の方を口説いた。 とはいえ丸損を押し付けて書き下していただいたわけではない。そんなこと、申し訳なくてできない。そうではなくて、原稿自体、「原稿料」という形ですでに償却済みのものを書籍化した。 もともと書籍化の約束があって書いていただいたものではな

  • 編集者の日々の泡:楽天kobo「大炎上」は、編集者として実に残念 ――誰かひとりでも「このまま発売しちゃ駄目だ」って……

    2012年07月31日 楽天kobo「大炎上」は、編集者として実に残念 ――誰かひとりでも「このまま発売しちゃ駄目だ」って…… Tweet ところで楽天が発売する電子書籍端末koboの歴史に残る「不具合」スタート、編集者であり多少は電子書籍に関わったという立場上、少しはコメントしておく。 koboの失敗を語るときどうしても書かざるを得ないのは、「電子書籍云々」とはまったく別の側面だ。実際、kobo大炎上は、いくつかの失敗が複合的に重なって起きている。大きな部分は以下のようなものだ。 1 ローカライズ失敗による、「設定すらできない謎端末」問題 2 事前の宣伝「日語書籍3万点」>蓋を開けたら「2万点で、半数以上が青空文庫」といった類の「誇大広告」問題 3 こうした問題を指摘した大量の楽天市場「koboユーザーレビュー」を全て削除するという「驚きの荒技」問題 まず「1 ローカライズ失敗」問題。

    seuzo
    seuzo 2012/07/31
  • 編集者の日々の泡:雑誌販売「最盛期の2/3」時代、版元編集者たちの「歩き方」模様

    2011年12月28日 雑誌販売「最盛期の2/3」時代、版元編集者たちの「歩き方」模様 Tweet さて昨日の日経に出た記事が、なかなか衝撃的だった。「雑誌販売27年ぶり1兆円割れ 11年、休廃刊相次ぐ」って奴。 記事に添えられたグラフが特に凄いというか。1997年まで右肩上がりでピーク1.56兆円売り上げて、そこから一転、グラフは崖を倒けつ転びつ落ちてく人並の右肩下がり。見事な富士山模様だ。 しかもこれ、よくある「下側はしょって増減を強調した」なんちゃってグラフでなく、全部プロットしてある「気グラフ」。それでこの富士山てわけだ。 記事ではここ15年の衰退原因を「ネット普及」や「不況」に求めていた。この「不況で衰退」という推測についてだが、もともと出版は「不況に強い業種」とされていた。低価格で手軽な娯楽だから。ただこれ書籍中心の話で、景気が悪くなれば雑誌はやっぱり広告がね。 それに不況に

  • 編集者の日々の泡:「放射能がくる」で顰蹙のAERA、売れたそうですorz

    2011年05月10日 「放射能がくる」で顰蹙のAERA、売れたそうですorz Tweet 東京に戻って、ここ最近の出版業界の状況をいろいろ調べた。仕事のためだ。 したらなあ……。 対放射性物質マスク姿のおどろおどろしい写真で「放射能がくる」と表紙でぶち上げ風評被害を招き顰蹙を買ったAERA、売れたそうですよ。 譴責処分もなく形だけ謝罪した編集長は、今頃大喜びじゃん。「やっぱ売れたろ。バカな大衆はこの程度でいいんだよ」と高笑いか。 嫌な世界だなあ(ハアー)。野田さん、いっしょに飲みましょう離れたところで。 買うなよ……。 カテゴリなしの他の記事 タグ : 朝日新聞 地震

  • 編集者の日々の泡:「成功する電子雑誌」は、おそらく「今の雑誌の電子版」と全然違うスタイルのはず。アグリゲーション系とか。。。でもきっと私は離脱する。

    2011年03月03日 「成功する電子雑誌」は、おそらく「今の雑誌の電子版」と全然違うスタイルのはず。アグリゲーション系とか。。。でもきっと私は離脱する。 Tweet 昨日のエントリーの続き。私の10年後のメシの種として、雑誌が近未来どうなっていくかをあれこれ脳内検討中。特に電子雑誌について。 昨日は「紙版の電子版」あるいは「リッチコンテンツ方向」は成功へのハードルが高いと書いた。大きな理由は広告単価が追いつかないからだ(尺の関係で今日も詳細な検討過程は省きます。申し訳ありません)。 むしろ可能性を感じるのは、全然違うスタイル。コンテンツアグリゲーションの容れ物である「電子雑誌」。つまりコンテンツアグリゲーターだ。 要するに、編集者という人間が会議で企画決め取材して、媒体コンセプトに沿って職人技で記事を構築していくという形「ではない」奴。 ここから今日の話になるが、要するに、キーワードを元

    seuzo
    seuzo 2011/03/04
  • 編集者の日々の泡:「成功する電子雑誌」は、おそらく「今の雑誌の電子版」と全然違うスタイルのはず。リッチコンテンツの方向でもなく。

    2011年03月02日 「成功する電子雑誌」は、おそらく「今の雑誌の電子版」と全然違うスタイルのはず。リッチコンテンツの方向でもなく。 Tweet 直近、自分のビジネスに関し、将来を考えている。メシの種なんで、それはそれはマジメに。 私は基雑誌屋タイプの編集者なので、10年後に雑誌がどのような形になっているかを考える。もちろん紙が残るのは明白だが、電子雑誌もある程度の市場規模を取っているはずだ。 私の基認識は半年前とそう変わっていない。つまり「コンテンツ業界はデジタルディストリビューション化に伴い、劇的に情報の小分け販売に移行する」という認識だ。 そこでどう「う」か。 しかし、その後半年の動きを見て、さらに版元編集者として電子出版を手掛け、知識を深めるにつけ、多少判断が変わった。 まず現状の電子雑誌は、「売れない」「広告ない」>「はい終わり」で決定。それは当然として、未来がどうなるか

    seuzo
    seuzo 2011/03/04
    紙のマインドセットは(読者も含めて)すぐに変化しない。スキームが定着するには圧倒的な体験が必要かも。
  • 編集者の日々の泡: 電子出版「緊急報告」 ――アップル「いつもの悪い癖」で、世界中、上を下へのハリケーン発生中!

    2011年02月21日 電子出版「緊急報告」 ――アップル「いつもの悪い癖」で、世界中、上を下へのハリケーン発生中! Tweet さて、日も平和なプロテイン輸入よもやま話のつもりだったのだが、私の業絡み、電子出版界がアップルの(毎度おなじみ)独善で大騒ぎになっていて風雲急を告げているので、緊急にご報告。 こういうの、フツーの人はご存じないだろうし。私の電子書籍編集話は過去記事を読んでもらうことにして、さっそく題に。 アップルがアプリをAppStoreで受け付けるかどうか、独自に審査しているのはご存じだろうか。その基準すら明確にしていなかったが、去年ガイドラインを出した。とはいえ現在でも審査に落ちた理由を明確に教えてくれないらしい。これが大きな軋轢をアプリ開発者に生んでいた(電子出版でなくもっと広い世界で)。ちなみにAndroidMarketには審査はない。 私が聞いた範囲では、発端は

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