8th August 1945: American President Harry S Truman (1884 - 1972) announcing that the Soviet Union is joining the United States, Great Britain and other United Nations in the war against Japan. (Photo by Fox Photos/Getty Images)
ブログを10年もやっていて、最初の数年は、8月になると戦争の話題を書いたものだった。だが、数年前から意識的にやめた。もう言いたいことは書いちゃったし、自分の思いのあり方もだいぶ変わったからだ。 これを言うと批判されるだろうと思うけど、率直に言うと、もう戦争のことは忘れたほうがいいんじゃないか、と考えるようになった。 もちろん、戦争の史実を忘却せよというのではない。それは明確に反対。だけど、日本の敗戦からもう長い年月が経ち、世代が代わり、戦争の直接経験者も亡くなっていくのだから、若い世代は、戦争を民族の加害・被害という観点から見るのは、減らしてもいいだろうということだ。もう少し言うと、これからは民族が互いに赦し合えるほうがいい。数年前から、そんな思いで8月を迎えるようになった。 そんな8月の日、昨日のことだが、「花アン」を見てたら、明日は放映が遅れますというアナウンスがあって、そうか、8月6
繰り返される歴史、終わることのない争い。 現在、イスラエルとイスラム現地主義組織ハマスの戦闘がニュースとなっているが、イスラエル周辺地域は有史以来、血で血を洗うような戦いが繰り返されてきた場所だ。 動画は、そんな複雑な中東の歴史を約3分30秒のアニメーションでわかりやすく紹介している。NYのアーティストであるNina Paleyの作品だ。 かの地の支配者は次々に変わっていく・・・ 最初にここに住んでいたのは洞窟で暮らす古代人(1)。そこからカナン人(2)、エジプト人(3)、アッシリア人(4)、イスラエル人(5)が順番に支配。ちなみに、ここで言うイスラエル人は、現在のそれとは違い、イスラエル民族という意味だ。 次にやってきたのは、バビロニア人(6)、アレクサンダー大王に率いられたマケドニア人(7)、ギリシャ人(8)だ。さらに、アレクサンダー大王の後継者がつくったプトレマイオス朝(9)、セレウ
鳴り止まない空爆の警報。 昼夜問わずに響き渡る爆撃音。 大破した建物の横で、呆然と立ちすくむ少女。 泣き崩れる市民。 Photo by Reuters on www.telegraph.co.uk Photo by Momen Faiz/Sipa USA on jp.wsj.com/news Photo by www.independent.co.uk Photo by static01.nyt.com Photo by www.independent.co.uk Photo by Reuters on www.independent.co.uk まるで地獄絵図。中東で何が起きているのだろうか? イスラエルは中東パレスチナより建国されたユダヤ人国家。この地域は、常にイスラエル政府とパレスチナがいがみ合う状態。和平交渉が持ち上がるも、今年4月に決裂してしまった。 Photo by new
米兵が本当に求めるべくものは、輝く武勲のメダルだろうか? Photo by Mike Prysner on twitter マイケル・プリスナーさん(30)。彼は元米陸軍伍長として、イラクに駐屯していた経歴をもっている。 軍に入隊したのは17歳のとき。理由は2つ、大学に通う経済的な余裕がなかったから。そして、「米政府は自由と正義、平等の見方だ」と信じていたから。 Photo by watchingfrogsboil on flickr 6ヶ月の訓練の後、プリスナーさんが配属されたのは、第173空挺(くうてい)族団。侵攻の第一陣だった……。 そうして行ったのは、拘束したイラク人の尋問や民家への襲撃。彼のエピソードこそ、現地の真実だ。 収容施設にいた時に味わった、忘れられない光景があります。 首を撃たれたイラク人男性が連行されてきました。血を流していました。 連行してきた兵士らは尋問しろといい
ある少年の日々を、白黒の写真でお送りしよう。 写真に映すものといえば、おいしい料理や綺麗な風景。大好きなあの人との思い出も!という人が日本人ならばほとんどかもしれない。 だが、一歩違う国に出てみると、レンズに写る世界もがらりと変わる。 8歳の少年、ディエム君。内戦地域のコンゴ民主共和国に生きている。激しく続く対立によって、彼は隣国ウガンダへ難民として逃れた。 「戦争、心が痛いな。ただみんなを殺す為のものなんだもの。」 こうした言葉を口にする彼の表情は、まだやはりあどけない。 しかし彼は、自分が生きる環境で起きている問題へ、どんな大人達よりも冷静に、そして真剣に向き合っていた。動画からはそんなことが伺える。 彼が唯一笑顔を取り戻せる場所がある。学校だ。 「勉強がしたい!」この思いが彼を突き動かす。飛んできた銃弾にいつ倒れるかなど分からない。そんな状況にも関わらず、毎日、命をかけて祖国コンゴの
アンパンマンの作者としても有名なやなせたかしだが、このブログでも一度取り上げたことがある。「[書評]93歳・現役漫画家。病気だらけをいっそ楽しむ50の長寿法(やなせたかし)」(参照)である。表題にあるようにこの本は93歳の長寿法である。やなせさん、100歳まで生きるんだろうなと思っていた。が、94歳で亡くなった。それでも天寿と言ってもよいのではないか。 年齢を見ると大変なお年のように思うが、生年で見ると、1919年(大正8年)。コラムニストの山本夏彦が1915年生まれだからそれより4年は年上。山本七平は1921年生まれで、やなせより3年、年下。同じく漫画家の水木しげるは1922年生まれなので、山本七平に近い。 彼らはそのあたりの年代。実際に大人として戦争を体験した世代である。山本夏彦は従軍していないが、山本七平はフィリピンで九死に一生を得ている。水木は左腕を失なった。 他、思い出すのは北京
太平洋戦争を全面的に総括しようとすると、どうしても納得できないことにブチあたってしまいます。 それは、なぜ敗戦国の戦争責任だけが問われて戦勝国の戦争責任が問われないのか?という話です。 太平洋戦争のアメリカ軍による日本への空爆は、最初は軍事施設や軍需工場だけをターゲットにしたものでした。しかし日本側がなかなか音をあげないために、民間人の家屋も空爆の対象に加えました。アメリカ軍は日本の木造家屋を燃やすための焼夷弾と呼ばれる爆弾をわざわざ開発しました。そうやって意図的に、非戦闘員を街ごと焼き殺した行為が罪でないとはどうしても思えません。 従軍慰安婦の話も同様です。日本軍の従軍慰安婦制度には一部で軍関係者による関与があったことは間違いないでしょうし、それはもちろん罪です。しかし第二次世界大戦当時、軍隊が性犯罪をまったく犯していない国はありません。慰安所という仕組みを作ったのは日本やドイツ等の一部
A young girl's life gets turned upside-down in this tragic second a day video. We're there for children before, during and after disaster strikes. In Gaza and Lebanon, our teams are working around the clock to get vital supplies to children, as well preparing to rebuild children's futures once the fighting stops. Find out more and support us here https://www.savethechildren.org.uk/how-you-can-h
Welcome to JapanAirRaids.org, a digital archive dedicated to the dissemination of information and research about the air raids conducted by the United States Army Air Forces and Navy against Japan, with a particular focus on the incendiary bombing of the country’s cities. In Japan it took over twenty years following the end of World War II before a concerted effort emerged to remember the incendia
1956年生まれ。テレビディレクター、映画監督、作家。ドキュメンタリー映画『A』『A2』で大きな評価を受ける。著書に『東京番外地』など多数。 森達也 リアル共同幻想論 テレビディレクター、映画監督、作家として活躍中の森達也氏による社会派コラム。社会問題から時事テーマまで、独自の視点で鋭く斬る! バックナンバー一覧 住宅地を少し歩く。細い路地を抜けると突然視界が開ける。異様な光景だ。敷地いっぱいに墓石が並んでいる。でも普通の墓石ではない。ほぼすべては高さ50センチメートルほどの小さな直方体(先端は少し尖っている)。台石は1枚だけ。すぐ足もとの墓碑には「陸軍歩兵加藤周一郎之墓」と彫られている。 大阪市天王寺にある真田山陸軍墓地。徴兵令が初めて発令された明治4年、当時の兵部省が設置した日本で最初の兵士の墓地だ。当初の面積は2万8040平方メートル。そして今は1万5077平方メートル。 ここには戦
1945年(昭和20年)3月の東京大空襲の被害者や遺族ら130人余りが「軍人やその遺族などには補償があるのに、空襲の被害者に援助がないのは不当だ」と主張して、国に謝罪と賠償を求めて提訴していた東京大空襲訴訟で、最高裁判所は2013年5月9日までに原告の上告を認めない決定を出し、被害者や遺族の訴えをすべて退けた判決が確定しました。 この東京大空襲では、米軍機が東京の浅草など住宅密集地を爆撃し、約10万人が死亡したとされ、原告側は、軍人やその遺族に遺族年金などの手厚い援護があるのに、民間被災者が救済されないのは、法の下の平等を定めた憲法に反するなどと訴えていました。なんと、戦後支払われた遺族年金は1兆円に及びます(余談ですが、遺族らでつくる日本遺族会が強固な自民党の支持団体になっているのは当然です)。 しかし、被告国は 「戦争被害 は国民が等しく受忍(我慢)しなければならない」 という受忍論を
今週のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」。 戦時体制での政府や軍の愚かさや非情さを克明に描いている。今週始めのドラマでは、戦時中に流れていたラジオ放送が登場したが、当時は実際にこんな放送が行われていた。 「空襲はさほど恐ろしいものではないと?」 「そうです。爆弾というものはそれほど当たるものではありません。むしろ防空活動をおろそかにして街を焼けるにまかせる方が恐ろしい。敵の思うツボですから」 東京を始めとする大空襲で大勢の市民が犠牲になった背景に、当時の政府による「無謀な」指示や指導があったことをうかがわせる。 今週の「ごちそうさん」は、実はテレビドラマの歴史上で画期的なものだといえる。 戦時中の政府や軍による「愚かな政策」によって、空襲における市民の犠牲者が膨大になってしまったという過去の歴史を直視し、空襲における国などの無策をこれほど明確に示したことはテレビドラマではかつてない。 「
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