【サンパウロ=平山亜理】10月のブラジル連邦下院議員選挙で、男性コメディアンが全国最多得票で当選したものの、「読み書きができないのでは」との疑惑が持ち上がったため、裁判所で学力テストを受けた結果、「合格」し、議員への就任が認められた。 地元メディアによると、この男性は、「ピエロのチリリカ」として知られるフランシスコ・オリベイラさん(45)。8歳からサーカスでピエロとして働き、学校に通った記録がないという。 同国では、非識字者は議員になれないが、オリベイラさんは、立候補の際「読み書きが出来ます」と手書きで選管へ提出。だが、実は妻が代筆したことが判明し、裁判所が11月に読み書きテストを実施、書き取りの正解は30%未満だったが「文章を最低限は、理解出来た」と判断した。 10月の選挙では、「下院議員が、何しているか知っている? 僕も知らないんだ。僕に投票してくれたら、後で教えてあげる」という