香港に拠点を置くカナダの軍事専門誌「漢和防務評論」の6月号は、複数のアフリカ諸国の武官の話として、最大射程200キロの中国製の多連装ロケットシステム「WS2」が中国からスーダンに輸出されたと伝えた。 輸出の時期や数は不明で、WS2のスーダンでの使用も確認されていない。 同誌によると、中国からWS2が輸出されたのはスーダンが初めてとみられ、スーダンがアフリカ諸国の陸軍の中で最も攻撃能力の高い武器システムを手に入れたことを意味するとしている。 欧米の人権団体などは、人道危機が続くスーダンへの武器売却はスーダン政府による人権侵害行為の助長につながるとして中国を批判している。(共同)