国産有機野菜などを宅配する「らでぃっしゅぼーや」(東京)が、東京電力福島第一原発事故で被害を受けた福島県の農家の移住・営農再開の支援に乗り出した。全国の契約農家などと協力し、移住先で住まいや畑を提供し、収穫した農産物はすべて買い取る。 まずは北海道、茨城、愛媛、長崎の4道県の契約農家で被災農家約10世帯の受け入れができるようになったため、募集を始めた。面接のうえで受け入れが決まれば、畑を提供し、有機野菜などの栽培に従事してもらう。住まいは、受け入れ先が提供するか、市営住宅などに入れるよう、同社が地元自治体に働きかける。 同社の契約農家は全国に約2600軒。引き続き協力を呼びかけ、受け入れ先を増やすという。福島で野菜をつくる専業農家が支援対象だが、津波被害を受けた岩手、宮城の農家に対象を広げることも検討する。問い合わせは同社経営企画部(03・5777・8631)へ。