欧州連合(EU)司法裁判所の一般裁判所は12日、変電所設備の納入での国際カルテルを巡り、欧州委員会から三菱電機と東芝に科された制裁金は無効との判断を示した。 欧州委は2007年、日欧20社が「互いの市場に参入しない」と約束をしたのは競争を阻害するとして、三菱電機に約1億1800万ユーロ(約132億円)、東芝に約9千万ユーロ(約100億円)と巨額の制裁金を科した。両社などは決定を不服として提訴していた。 同裁判所は、欧州委がカルテルがあったと見なした時期が他の欧州企業とこの2社で異なっており、欧州委の手続きにも不平等があったとして、2社への制裁金は無効と判断した。(ブリュッセル=野島淳)