自民党大会とはいえ、あまりに内向きな発言ではないか。 2月26日、岸田文雄首相は自民党大会で演説し、安倍晋三元首相の死去について「失ったものの大きさを実感せざるを得ません」と悼んだうえで、こう述べた。 【ランキング】岸田内閣「もっとも評価できない大臣は?」 「この10年は、民主党政権によって失われた日本の誇り、自信、活力を取り戻すために、みんなで力を合わせ、大きくこの国を前進させた『前進の10年』でありました。 今こそ、安倍元総理、そして菅前総理が築いてこられた『前進の10年』の成果の礎の上に、『次の10年』を創るため、新たな一歩を踏み出すときです。ともに、さらなる挑戦を続けていこうではありませんか」 演説では、「明治維新や先の大戦に匹敵する歴史の転換点」など、またも大仰な表現が含まれていた。 「『日本を、取り戻す。』は2012年衆院選、2013年参院選の選挙公約で、自民党が掲げたスローガ