↓UXsimによる10km x 10kmの道路網での2時間に渡る6万台の車両のシミュレーション.計算時間は30秒ほど はじめに 交通シミュレーションは様々な目的に使われます.例えば,渋滞の様子を再現したり,街づくりのための分析をしたり,最近では自動運転やライドシェア,機械学習による交通制御などの先端的なトピックの実験ツールとしてよく用いられます. 既存のオープンソース交通シミュレータとしてはSUMOが非常に有名です.これは車両一台一台の動きを精密に再現する詳細な交通流シミュレータで,各種APIも整備されていて大変強力なシミュレータです. これに対し,今回ご紹介するUXsimはもう少し大局的な交通流シミュレータで,車両一台一台に注目するのではなく,渋滞がどこでどれくらい生じるかなどの大規模な交通現象を再現するものです.そのため,細かい条件設定(車の加速度とか交差点の構造とか)を気にすることな
