初めて会う人と、会話の取っ掛かりとして出身地の話をすることがある。たいてい、こんな感じだ。 「高瀬さんは、どこ出身ですか?」 「秋田です」 「ああ、秋田っていうと、…なまはげ?」 いつも「そうですね、なまはげが有名ですね」とこたえるものの、実はなまはげに会ったことがことがない。「会いたくても会えない存在、それがなまはげ」と思っていたのだが…。 このゴールデンウィーク、帰省したついでに、なまはげに会ってきました。 (高瀬 克子) そもそも、なまはげとは なまはげ、と言っても「?」な方のために、ごくごく簡単に説明させていただきますと、 「秋田県男鹿半島全域で大晦日の夜、藁蓑をまとった恐ろしい形相の鬼(=なまはげ)が山から下りてきて、出刃包丁を片手に「泣ぐ子はいねぇがー」などと大声を出しながら家々を練り歩く民俗行事」 …ということでご理解いただけただろうか。その由来は諸説あり、かなりミステリアス