(CNN) 食品アレルギーの発症者が増えているのは、飲料水や農産物の殺菌に使われる化学物質と関係があるかもしれないとする研究結果が3日の学会誌に発表された。 研究チームは米国の2211人について、水道水の殺菌剤や農産物の殺虫剤として使われる化学物質ジクロロフェノールが尿に含まれる濃度と、食品アレルギー発症者の割合を調べた。 その結果、尿のジクロロフェノール濃度が高い上位25%の人は、食品アレルギーを発症する確率が80%高いことが分かった。 魚介類やピーナツに対する食品アレルギーは大人の間でも増えているが、その過程に何が影響しているのかは分かっていないと専門家は指摘する。しかし今回の調査結果から、ジクロロフェノールが何らかの形で関係している可能性があると説明。腸内で発生して免疫を機能させる働きをしている善玉菌が、ジクロロフェノールによって変質している可能性が考えられるとしている。 農薬とアレ