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ブックマーク / science.srad.jp (488)

  • 地球の気候変動に対し懐疑的なスウェーデンの農家 | スラド サイエンス

    世界の研究者は、二酸化炭素量の増大が世界の気候変動を引き起こしていることに満場一致で同意しているとされる。しかし、少なくともスウェーデンの農民たちは、こうした科学者たちに対する信頼に揺らぎが出てきているようだ。リンショーピング大学のTherese Asplund氏は、論文のためにフォーカスグループ内の農家に気候問題に関するインタビューを始めたが、その結果は予想外のものであった。彼らは気候変動を信じておらず、ましてや人間が引き起こしたものだと考えていなかったという(ScienceNordic、論文PDF、Slashdot)。 農民たちは1960年代にあった穏やかな冬の経験から、気候学者の気候変動に関する情報があまりにも一方的で、別視点での情報収集が足りていないのではないかともしている。何よりも気候学者たちには土壌や天候の変化、成長の季節と調和して生きてきた経験が不足していると指摘する。彼らは

  • NASAの「空飛ぶ円盤」、ハワイ沖に墜落 | スラド サイエンス

    NASA の「空飛ぶ円盤」がハワイ沖に落下したそうだ(ハフィントンポスト、CNN.co.jp、MSN産経ニュース)。 といっても、空飛ぶ円盤の正体は実は将来の火星有人探査に必要な降下装置で、正式には「低密度超音速減速機」(LDSD)と呼ばれるもの。ハワイ・カウアイにある米海軍のミサイル施設から気球とロケット噴射で火星に似た環境となる高度55キロメートルまで円盤が運ばれ実験が行なわれたとのこと。 また、実験の主目的だった、ハリセンボンという魚をヒントに開発された直径6メートルの減速用エアクッションは正常に動作したが、さらに減速させるための大型パラシュートは開かず、装置は海に落下したという(Timeline of Events for Planetary Landing Test)。

  • 衛星写真を使用した調査で、コウテイペンギンが従来考えられていたより移動していることが判明 | スラド サイエンス

    コウテイペンギンは常に同じ場所で繁殖すると考えられてきたが、衛星写真を使用した最新の研究成果によると、必ずしも同じ場所に戻ってくるとは限らないことが分かったという(ミネソタ大学のニュース記事、 Slashdot)。 米ミネソタ大学の調査によると、コウテイペンギンが繁殖のために同じ場所に戻らかなった例が3年間で6例あり、南極半島では新たなコロニーも発見されたそうだ。コウテイペンギンが間違いなく毎年同じ場所に戻ってくるとすれば、新たなコロニーができることはない。このことから、コウテイペンギンは複数のコロニーを移動していると考えられるという。 ドキュメンタリー映画「皇帝ペンギン」で紹介されたペトレル諸島の「Pointe Géologie」と呼ばれるコロニーは60年以上にわたって研究が続けられているが、南極海の温度が上昇した1970年代後半にはペンギンの数が半減。研究者らは温度上昇がコウテイペンギ

  • 国際宇宙ステーションにて特注エスプレッソマシン設置へ | スラド サイエンス

    宇宙飛行士らの希望に応えるべく、国際宇宙ステーション(ISS)にエスプレッソマシンが設置されることになったとのこと。イタリアのコーヒーブランドのLavazzaがArgotecとイタリア宇宙機関と共同で、重力のない宇宙環境に対応した重量20kgのエスプレッソマシン「ISSpresso」を開発したとのこと(Wired、Slashdot)。 宇宙環境でも安全にエスプレッソを抽出するために幾つか工夫がなされている。その1つがスチームパイプで、通常は樹脂チューブが使用されるがISSpressoではスチール管が用いられている。一般的にエスプレッソは9気圧で抽出されるが、宇宙空間でエスプレッソを抽出するには400気圧にも耐えられるパイプが必要だとのこと。 また、エスプレッソは通常はカップに注いで飲むものであるが、ISSpressoではエスプレッソを淹れるのに必要な水も抽出されたエスプレッソも生理塩液バ

  • 火星の体感温度は低くない? | スラド サイエンス

    火星の地表はマイナス63℃からマイナス120℃という平均温度で、人間には厳しいと考えられてきた。しかし、最近の研究では、火星はそこまで過ごしにくい訳ではないという。たとえば、火星の熱帯の日中温度がマイナス20℃だった場合、地球で言えば南イングランドやミネアポリスの冬の平均気温と同じ程度の体感温度になる可能性があるという(Science AAAS、ametsoc.org、Slashdot)。 火星表面の大気圧は地球上の大気圧の1%未満と低い。そのため、風による熱を奪い去ったり、移動させたりするための熱伝達メカニズムの効果が薄く、マイナス20℃であっても気温ほどには冷たく感じない可能性があるという。風速冷却エキスパートで生物医学エンジニアでもあるMaurice Bluestein氏は、火星の移住計画を進めている人々にとって有用な情報だろうとしている。

  • MITの核融合研究を継続へ、ロビー活動の成果 | スラド サイエンス

    今年、オバマ政権はフランスで建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)へリソースを振り分ける決定をし、MITの核融合エネルギー研究のための政府補助金の打ち切りを決めた。しかしMITは核融合エネルギー実験について継続する意志を示しているという(The boston globe、Slashdot)。 MITは米民主党のジョン・ケリーらによって設立されたシンクタンクなどに働きかけ、政府にロビー活動を行った。マサチューセッツの国会議員や科学者などを含むロビイストによって支持されたという。その結果、MITの核融合実験炉は2016年までは非活性化されないことが決定したとしている。

  • テラフォーミングの実現性を調べるべく 隕石を砕いた土でアスパラガスを栽培 | スラド サイエンス

    バージニア・コモンウェルス大学では、テラフォーミングの実現性を証明するべく、地球外物質を用いた植物の栽培が行われているという。バクテリアや真菌類といった微生物のほか、アスパラガスやジャガイモといった植物も地球外物質を栄養にして生きられることが分かったとのこと (Motherboard、Slashdot)。 この実験では、隕石を土のような状態になるまで砕いてから植物を植えており、小惑星や隕石に含まれるリン酸や硫酸塩、水を使って植物が栽培できることを証明することが目的だという。ただし、同実験では大気中の酸素量や重力の調整は行っておらず、現時点では地球環境のなかで地球外物質を用いて植物を栽培しているという段階である。同実験を率いるMichael Mautner氏によれば、これが成功すれば、酸素量を人工的に制御した環境のなかで実験を行う次のステップに進めるだろうとのこと。 最終的には、地球外物質で

  • タイピングよりも手書きのほうが学習効果は高いという実験結果 | スラド サイエンス

    米国では、手書きの学習は幼稚園や小学1年生の時期に終わらせ、早期にタイピングを覚えた方が良いという意見があるようだ。しかし心理学者らの行った実験では、手書きの学習効果が高いという結果が得られたという(New York Times)。 インディアナ大学の心理学者Karin James氏は、まだ読み書きの学習を開始していない子供らを対象に、文字や形を見せて3つの方法で再現させる実験を行った。1つめが点線をなぞる方法、2つめが白紙にフリーハンドで写す方法、3つめがコンピュータにキーボードでタイプする方法。その後、子供達の脳をスキャンしながら先程の文字や形を見せたところ、白紙にフリーハンドで写した子供達は、脳の3カ所(左側の紡錘状回、下前頭回、後部盗聴皮質)の働きが活発になったという。ほかの2つの方法を試した子供達の脳では、こうした脳の活動が弱かったとのこと。 また、ワシントン大学の心理学者Vir

  • アサヒ飲料、フタを開けると凍り始める「三ツ矢フリージングサイダー」をセブン-イレブン約1,000店舗で発売 | スラド サイエンス

    アサヒ飲料が6月4日より、開栓した瞬間に中身が凍り始めるという「三ツ矢フリージングサイダー」をセブン-イレブン約1,000店舗で発売したそうだ( ニュースリリース、 GIGAZINEの記事)。 三ツ矢フリージングサイダーは、マイナス5℃前後の過冷却の状態で提供することで、フタを開けるとペットボトルの上部から凍り始めるというもの。氷点下でもおいしく飲めるように、通常の三ツ矢サイダーよりも濃い目の味になっているという。アサヒ飲料では三ツ矢フリージングサイダーをマイナス5℃前後に冷やして提供するため、専用の冷蔵庫も開発したとのこと。また、凍っていく様子が楽しめるようにラベル上部を半透明にしたほか、マイナス5℃の温度帯で色が白から青に変わる示温シールも採用している。「先行発売」となっているが、今年は長野・山梨約600店、近畿圏約300店、首都圏約100店のセブン-イレブン計約1,000店舗のみでの

  • DVDからストリーミングに移行すれば、20万世帯の電力が節約できるという説 | スラド サイエンス

    ローレンス・バークレー国立研究所の研究者が、2011年に販売されたすべてのDVDをストリーミング動画配信に置き換えた場合、20万世帯の電力需要を満たすのに十分な電力が節約でき、約20億kgの炭素排出量の削減に繋がるという調査結果を発表している(MOTHERBOARD、IOPscience、Slashdot)。 この調査によると、クラウドストレージ、データサーバー、ストリーミングデバイスを含んだ場合でも、ストリーミング再生はDVDよりも少ないエネルギーで利用できるという。アメリカでは高解像度のストリーミング配信サイトや高解像度のデジタルダウンロードサービスが登場しているのにもかかわらず、DVDやブルーレイディスクの売り上げは77.8億ドルに達している。もちろん物理メディアの売上高は2013年には前年比で8%下落しているが、まだ多くのユーザーが物理メディアを購入している。

  • 明るい部屋で眠ると体重が増える? | スラド サイエンス

    英オックスフォード大学やInstitute of Cancer Researchなどの研究チームの調査によると、寝室の明るさと肥満に相関関係がみられたそうだ(論文アブストラクト、 BBC Newsの記事、 、 家/.)。 夜間に人工的な光にさらされることで、摂取カロリーと活動量が同じでも体重が増加することが動物を使用した研究で判明している。明かりで睡眠が阻害され、概日リズムが乱れることが肥満の原因と考えられるが、人間における研究はあまり進んでいなかったという。今回の研究では英国の16歳以上の女性113,000人を対象に、寝室の明るさと肥満度の関係を調べている。寝室の明るさは「が読める」「部屋全体は見えるが、は読めない」「自分の手は見えるが、部屋全体は見えない」「何も見えないほど暗いか、アイマスクを使用」といったもの。肥満度はBMI値のほか、ウエストとヒップの比率、身長とウエストの比率

  • 進化論を信じるかどうかは科学リテラシーとは別問題 | スラド サイエンス

    全米科学財団(NSF)は、市民の科学に対する理解は民主主義にとって重要だと考えており、そのためのプロジェクトを長期にわたって行っている。そして彼らは数年前にある種の結論にたどり着いた。『市民の科学リテラシーを判定する際に、進化論を信じる信じないという質問は含むべきではない』という結論だ(Cultural Cognition Project、Cultural Cognition Project2、SAGE journals、Slashdot)。 アメリカではこうした質問は宗教的信念の尺度に近いものであり、彼らの科学の読解能力を測定することには繋がっていないというのがその理由だ。キリスト教では神が人間を作ったということになっており、進化論はその教えに反するのだ。 こうした議論が行われている背景には、アメリカ人は他の国と比べると進化論やビッグバンを信じていないということが多いためだという。200

  • 幹細胞から作る人造食肉計画 | スラド サイエンス

    用の人造肉を作るというアイデアはさまざまなところで進められているが、まだ決定的なものは出ていない。その1つとして、豚の幹細胞から肉を作るというものがナショナルジオグラフィックで紹介されている。 このアイデアは、地域ごとの「小規模な工場」で人造肉を生産するというもの。工場に敷地内では豚を飼い、そこから幹細胞を取り出して培養することで人造肉を作るというものだそうだ。培養された細胞は酵素を使って結着させ、プレスして固めてからミンチにするという。ただし、2500人分(1人・1日あたりの消費量を30gという前提)の肉の製造に約1ヶ月がかかり、また、100gあたり5300円もの製造コストがかかるという。 人造肉の製造は現実的にはなっているが、コストの面ではまだ非現実的だ、というのが現状のようだ。

  • 生態系を乱す外来種対策:食べてしまえ! | スラド サイエンス

    在来種を減少させて生態系を脅かす侵略的外来種に対し、材として利用することで駆除するというアイデアがWashington Postで紹介されている(slashdot)。 これに成功した一例として、ライオンフィッシュが挙げられている。これは主にインド洋に生息する魚であるが、10年程前から米東海岸側の湾で見かけられるようになり、在来種や珊瑚を補して生態系を乱していた。だがライオンフィッシュは脂ノリが良く、ほぐれやすい肉質が現地で好まれ、ロブスターの代替材としてされるようになっていったという。積極的な漁獲を数年間続けた結果、個体数は減少傾向にあるとのこと。 だが一方で、なかなか上手くいかないものもあるという。およそ30 年前に米国に移入された鯉は、ミッシッピー川を含む多くの川で増殖している。中国では人気材ではあるものの、米国の消費者には受け入れられていないという。そもそも鯉は健康な状態で

  • 英国、衛星を使用しない測位システム「量子コンパス」を開発中 | スラド サイエンス

    軍事目的のために開発され、現在は腕時計やスマートフォンにも搭載されているGPS機能だが、水中での測位はできない。そのため、GPSを置き換えるものとして、イギリス国防省の防衛科学技術研究所(DSTL)が「Quantum Compass(量子コンパス)」を開発中とのこと(GPSDailyの記事、 Motor Authorityの記事、 ASCII.jpの記事、 家/.)。 量子コンパスは潜水艦内でGPSに代わるものとして開発されており、ボース=アインシュタイン凝縮を応用することで、人工衛星を使用せず地球の磁場や重力場の情報を取得して位置を特定できるという。既にシューボックス型で長さ1メートルの軍事用プロトタイプが完成しており、潜水艦や船舶だけでなく兵士も利用できるよう小型化に注力しているとのことだ。 GPSとは異なり測位に電波を使用しないことから、量子コンパスは妨害に強いというメリットもある

  • 多摩美術大の小型芸術衛星から「土砂を積む」「降ろす」の会話が聞こえる | スラド サイエンス

    今年2月に打ち上げられた、JAXA/NASA合同ミッション衛星GPMを搭載したH-IIAには7基の小型人工衛星がピギーバックとして搭載・打ち上げられた。そのうちのひとつ、多摩美術大と東大が共同開発した芸術衛星INVADER(公式サイト)と地上との通信にトラブルが生じていたらしい。 サンスポの記事によると、出力先をスピーカーにつなぎ直すと「土砂を積む」「降ろす」といった会話が聞こえたため、総務省関東総合通信局に申告。当局は、無免許で無線局をダンプカーで開設し、INVADERとの通信に障害を与えたとして電波法違反で男性運転手を警視庁に告発した。 大気圏外軌道上の芸術衛星からの通信と思っていたものから、ダンプカー運転手の会話が聞こえてきたときの運用局の様子はどんなものだったのでしょう。

  • 失われた記憶を回復させるデバイス、米軍が開発中 | スラド サイエンス

    米国防高等研究計画局(DARPA)が、「記憶回復装置」の研究開発を行っているそうだ(AFPBBニュース)。 このデバイスは、負傷して記憶を無くした兵士に対し、その記憶を取り戻させることを目的としている。米軍には、過去の戦争/紛争で脳に外傷を負った兵士が30万人もいるといい、またアルツハイマー病患者に対しても有効だという。 具体的な話はほとんど明らかにされていないが、米国では1億ドルの予算を投じた脳機能に関する「BRAIN」という研究計画があり(AFPBBニュース過去記事)、その一環としての計画だそうだ。なお、現在「一度失われた後で回復した研究事例は存在しない」という。

  • 数学者は全市民を監視する諜報機関と距離を置くべきか | スラド サイエンス

    ストーリー by headless 2014年04月29日 18時18分 we-all-use-math-every-day 部門より 米NSAと英GCHQは数学者を必要としており、世界有数の数学者の雇い主となっている。New Scientistの記事では数学者が大規模情報収集の背後にある数学の役割について紹介し、他の数学者に対してNSAやGCHQが全国民に対する監視をやめない限り協力しないように呼びかけている。著者は数学者G. H. ハーディ氏が1940年に「ある数学者の生涯と弁明」に書いた「私は有用なことを何もしていない。私が発見したことは、直接的・間接的にも、良くも悪くも、世界の快適さを変えたことなはく、これからも変えることはないだろう」という言葉を引用した上で、現在では状況が異なっており、数学はインターネットの暗号化に使われるなど、社会と強く結びついた実用的な存在になっていると主張

  • サッカーやバスケでは強い選手を集めすぎると逆に成績が悪くなるという調査結果 | スラド サイエンス

    才能ある選手が多く所属すればするほどそのスポーツチームは強くなると思われるが、強い選手が多すぎて逆効果になることはないのだろうか。コロンビア大学と世界トップクラスのビジネススクールとして知られるINSEADの共同研究により、この疑問への答えが導き出されたとのこと(Huffington Post)。 研究ではまずバスケットボールを対象とし、2002年から2012年までの期間、すべてのNBAチームのレギュラーシーズンのデータをもとに、各選手が勝利にどれ程貢献できるかを導きだした。すると、才能ある強い選手が多ければ多いほどチームの成績が良くなるのだが、ある一定の人数を超えると成績が悪くなることが分かったとのこと。自分のエゴよりもチームを優先することで生まれるチームワークが損なわれてしまうからだという。これは、チームワークが重要とされるサッカーでも、FIFAのデータをもとに分析したところ、同じ結果

  • 米調査、超越した存在による宇宙創造を信じる人は54%、ビッグバンを信じない人は51% | スラド サイエンス

    米国人の多くが誤った科学的知識を信じていることは/.Jでも繰り返し話題になっているが、APが実施した最新の調査によると、何らかの超越した存在が宇宙の創造を導いたと強く信じる人が54%に上ったそうだ(AP Newsの記事、 調査結果: PDF、 Ars Technicaの記事、 家/.)。 超越した存在による宇宙の創造を大体は信じると答えた人も18%おり、信じていない人(それほど信じていない/全く信じていない)は合計25%しかいなかったという。また、人間を含む地球上の生物は自然淘汰を通じて進化してきたという設問に対しては、信じないと答えた人が42%に上り、強く信じると答えた人は31%。その一方で抗生物質の多用が耐性菌を生み出していることを信じない人は9%に過ぎず、強く信じている人が65%、大体信じている人が23%だったとのこと。このほか、地球温暖化を信じない人(37%)、地球が45億年前に