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ブックマーク / newsweekjapan.jp (8)

  • アフリカ発「サイバー大量破壊兵器」が世界を襲う

    安全対策の脆弱なアフリカのコンピューターが乗っ取られ、「ボットネット」を介して世界中にサイバー攻撃が仕掛けられる可能性が現実味を帯びている ほんの数回のキータッチで世界の上位10の大国の経済をまるごと破壊できる――そんな強力な感染力を持つウイルスに乗っ取られたコンピューターがネットワーク上に出現することを想像してみてほしい。1億台のコンピューターが1つの集団として攻撃を仕掛ける「ボットネット」(外部から実行できるプログラムを感染させたコンピューターのネットワーク)がそれを可能にする。まさにサイバーセキュリティーの世界における大量破壊兵器(WMD)だ。 だが物のWMDとは違い、この脅威は地政学上の論争にも外交上の課題にもなっていない。なぜなら誰にも見えていないからだ。この脅威がアフリカから忍び寄っていることが。 コートジボワールで08年に開催された会議で発表された統計によれば、サイバー犯罪

  • iPadで拡大する日米の情報格差

    話題を呼んでいたアップルのタブレット端末iPadが27日、発表された。ほぼ予想どおりで、iPhoneを4倍に拡大したような感じだ。ソフトウェアもiPhone用アプリケーションがすべて動くので、日でもソフトバンクが対応するだろう。問題は端末ではなく、iPadで読めるが日にほとんどないことだ。 アメリカの出版社は、アマゾンの電子端末「キンドル」による配信を積極的に進めており、昨年はAmazon.comでの電子書籍の販売部数が紙の書籍を上回った。iPadにもNYタイムズ、マグロウヒル、サイモン&シュースターなど大手の新聞・出版社がコンテンツを提供する予定だ。ところが日では、キンドルも端末(英語版)は発売されたが、は(一部のマンガを除いて)読めない。アマゾンは日の出版社と交渉しているといわれるが、難航しているようだ。 iPadについても同様の交渉が行なわれているが、いつ話がまとまるかわ

    iPadで拡大する日米の情報格差
  • 男から男へのセクハラが急増

    アメリカのレストランチェーン「チーズケーキ・ファクトリー」が、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を黙認したとして米雇用機会均等委員会(EEOC)から提訴されたのは08年7月のこと。アリゾナ州フェニックスの店舗で、従業員6人が男性調理スタッフから体を触られたりレイプのまね事をされたりした。 同社は訴えを否定していたが、昨年11月に被害者へ34万ドルを支払うことで和解した。 注目すべきなのは、被害者の従業員が女性ではなく男性だったこと。だがEEOCの訴訟記録によれば、男性同士のセクハラは決して珍しい事件ではない。1992〜2008年の間に、男性が被害者のセクハラ訴訟は8%から16%に倍増した。その多くは男性従業員同士の「同性間セクハラ」だ。 男性が男性にセクハラする場合、性的な興味というよりは権力を濫用して相手を侮辱する場合が多い。チーズケーキ・ファクトリーの件でも、加害者が被害者の男性

    shadow-toon
    shadow-toon 2010/01/26
    マウンティング
  • ロシア共産党:『アバター』を禁止せよ

    ジェームズ・キャメロン監督のメガヒットSF超大作『アバター』は、アメリカの海兵隊を悪者扱いしたとして米タカ派を激怒させている。また白人のアメリカ人が先住民族を帝国主義者の略奪から守る物語なんて、恥知らずにも程があるという批判もある。だがこれまでで最もユニークな批判は何といっても、ロシア共産党からのものだろう。 サンクトペテルブルクのロシア共産党は最近の声明で、このSF大作はバラク・オバマ米大統領のノーベル平和賞受賞を正当化しようとして失敗した、と主張した。失敗した理由は、作品に登場する海兵隊員が誰一人として正義に見えないからだという(彼らに言わせれば海兵隊は、イラクやユーゴスラビア、アフガニスタン、ハイチ、ソマリアでの殺人者で迫害者だ)。 『アバター』の製作が始まったのは4年前で、もちろんオバマは大統領にもなっていない。 「衛星パンドラの先住民解放運動の闘士が、米国防総省が作り出したミュー

  • 今ごろY2Kに襲われたドイツ

    Y2Kがドイツを襲った......10年も遅れた今ごろになって! 数百万人の市民が、クレジットカードやデビットカードのシステム障害に悩まされている。かつて世界の市場を震え上がらせたコンピューターの「2000年問題(Y2K)」を思い起こさせる愉快なエピソードだ(他人事だからだが)。 さすがのドイツ人も不意をつかれて水や料の買いだめさえしていなかったが、日常生活にそれほど支障は出ていないようだ。システム異常の影響を受けたカードは全体の半分以下。もっとも、自分のクレジットカードを現金自動預け払い機に呑み込まれてしまった被害者には大した慰めにもならないが。 銀行業界関係者は、問題は来週までに修復されると言っている。 ──アンドルー・スウィフト [米国東部時間2010年01月05日(火)17時42分更新] Reprinted with permission from FP Passport, 6/

  • ついに逮捕者を出した「日米の親権争い」、ヒラリーはどう出てくる?

    このブログで以前にお話した日米での親権争いですが、遂に今週は逮捕者を出すという事態となりました。まず改めて背景をお話しておきましょう。世界中で国際結婚が増加する中、国際間の結婚が不幸にも破綻した場合に、親権を決め、親権のない方の親の面会権を保障し、養育費の支払いに強制力を働かせなくてはなりません。その場合に、子供の人権を守るために国境を越えて関係国が協力して、離婚調停の結果を履行させるために「ハーグ条約」というものがあり、多くの国がこれを批准しています。 ところが日はこの条約を批准していません。理由は明白で、日の民法では両親が離婚した際に、(1)子供が双方の親を行き来する共同親権制度がない、(2)親権のない方の親の面会権が保障されていない、(3)養育費の支払いについて「差し押さえ」などの法的な強制力がない、という制度となっており、ハーグ条約の前提を全く満たしていないからです。これに加え

  • イエール大医学生殺人事件の恐ろしさとは?

    ここ数週間、アメリカでは東部の名門イエール大学(コネチカット州ニューヘイブン市)で起きた医学生殺人事件の話題でもちきりです。ベトナム系の医学系大学院生アニー・リーさん(博士課程)が白人男性との結婚式の直前に失踪したのは9月8日のことで、その少し後から全米のメディアは一斉にこの事件を報じ始めました。婚約者が怪しいであるとか、結婚に踏み切れない彼女が「ブルー」になって身を隠したとか、無責任な噂も流れる中、事態は最悪の結果となりました。 9月13日、結婚式が予定されていたちょうどその日に、リーさんの遺体は研究室の地下階で発見されたのです。容疑者は同じ研究室に働く職員の24歳のレイモンド・クラークという男で、様々なDNA鑑定の末に逮捕されたのは17日でした。ちなみに、この事件に関する報道が過熱していたために、9月16日の日の鳩山政権発足は、TVのニュースでは完全に飛ばされてしまっています。 さて

  • マイケル「医療殺人」の意味

    マイケル・ジャクソンの急死について8月24日、思わぬ展開があった。ロサンゼルス群検視局は、一般には手術で使われる麻酔薬プロポフォールと他の2つの鎮痛剤が死因と結論づけた。これらの薬が原因だったことは別に意外ではなかったが、検視官がジャクソンの死を「殺人」と断定したのは衝撃的だった。 「殺人(ホミサイド)」は、ジャクソンが殺されたことを意味するが、必ずしも「殺意をもった殺人(マーダー)」だったことを意味しない。ロサンゼルス郡地方検事局はまだ、ジャクソンの専属医だったコンラッド・マーレー医師に対する容疑を発表していない。 それでも、殺人という発表には多くの疑問が沸く。そもそも医療殺人とは何なのか。医療ミスとどう違うのか。そんなに酷いことなのか。誌のサラ・クリフが、テキサス州ベクター郡の元検視局長で、現在は米法医学・病理学ジャーナル編集長のビンセント・ディマイオに聞いた。 ──ジャクソンの死を

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