有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリングは必ずしも万能というわけではない。モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)が認定したサイトはフィルタリングの対象外になるが、認定サイトが原因になった被害が少なくないからだ。 今回の警察庁の調査では、「健全な運用管理体制を満たしている」と認定されている全33サイト中、大手ゲームサイトなど10サイトで被害が確認され、事件全体の約半数を占めた。フィルタリングを利用していたにもかかわらず被害に遭ったのは9件で、うち7件が認定サイトだった。 こうした実態を踏まえ、警察庁は今後、被害情報をEMAに提供するなどして連携を強化し、実効性のあるフィルタリングの確立を目指すという。