前回、Appleが「Resolution Independent」(解像度非依存)をTigerの頃から着々と進めていることを取り上げた。デフォルトでは無効化されているが、Lionにもその方向性を裏付ける「HiDPI」機構が実装されていること、iPhone 4/4Sおよび新iPadの「Retina Display」も同じコンテキストで理解すべきこと、その2つがポイントだ。 ただし、iOSもOS XもRetina化に際して「産みの苦しみ」は避けられない。新iPadのユーザーは気付いているだろうが、Retina対応していないアプリケーションは、ボタンなどウィジェット類の解像度が粗く見えてしまうのだ。画像などのコンテンツも、解像度を縦横2倍にしないことには、満足できる品質とはならない。逆に言えば、「Retinaレディ」のアプリケーションには、現行水準に加え縦横2倍の解像度を持つ画像リソースを開発側