控訴期間は、判決の翌日から14日以内と刑事訴訟法で定められており、期限は3月30日となる。もしそこで死刑が確定すると、それ以降は家族など限られた人以外との面会や、手紙のやりとりもできなくなり、植松は社会とのつながりをほぼ失うことになる。 果たして彼は宣言どおり、この事件の審理に幕を下ろすつもりなのか――。 「真実」が描かれたカードゲーム この裁判には、もともと奇妙なねじれが存在していた。それは「重度障害者は安楽死させるべきだ」という主張から事件を起こした植松こそが、じつは「大麻など薬物乱用による精神障害で、犯行時は心神喪失の状態にあった」として弁護側が無罪を主張する方針をとったことによる。 これに対して植松は、第8回公判(1月24日)の被告人質問において、「自分には責任能力があります」と明言し、被告自らが弁護方針を完全否定するという注目の展開となった。しかし、話はそこで終わらなかったのであ
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