女性騎手の国内最多勝記録保持者、宮下瞳騎手(34)が16日、所属する名古屋競馬場(名古屋市港区)で引退会見を行った。「勝負の世界を離れ一人の女性として生きていく」と話し、来春の出産予定を明らかにした。「(今年3月に)韓国遠征を終え、自分の中でひと区切りがついた。16年間の騎手生活に悔いはない」と笑顔を見せ、支えてくれたファンや調教師、ライバルでもあった夫の小山信行騎手(42)に感謝した。 思い出のレースは09年8月に韓国・釜山で行われた「第1回国際女性騎手招待レース」での勝利。生涯唯一のガッツポーズをした。国内レースでは06年6月の小山騎手との「夫婦1着同着」レースという。現在妊娠3カ月で、「(子どもが)騎手になってくれたらうれしい」と話した。 宮下さんは95年10月デビュー。05年7月、当時の女性騎手記録の351勝を達成。通算7797戦626勝。韓国では662戦56勝。 名古屋競馬場では