日本を訪れているドイツのメルケル首相が都内で講演し、ドイツが戦後、周辺国と友好な関係を築いたことについて、「ドイツが歴史に向き合う姿勢を示したからこそ成し遂げられた」と述べ、歴史に真摯(しんし)に向き合う重要性を訴えました。 この中でメルケル首相は、東日本大震災からまもなく4年になることについて、「日本国民の復興に向けた連帯意識に強い尊敬の念を抱いている」と述べました。そして、「『破壊』と『復興』ということばは、戦後70年を迎えたことしにも共通している」と指摘したうえで、「われわれドイツ人はヨーロッパや世界に苦しみを与えたにもかかわらず、和解の手を差し伸べてもらったことを決して忘れない」と述べました。 続く質疑応答で、「ヨーロッパの経験から、周辺国との関係を改善するためには何が必要か」と質問されたのに対して、メルケル首相は「和解は隣国の助けがなければ実現できなかった。またドイツが歴史に向き