タモガミ君、というのは大層覚えやすい名前で喜ばしくはあるのだが、残念ながら大阪のハシモト君と同様に文明人でないのは残念なことだ。 「古い歴史と立派な文化のある国」というものは、ほぼ例外なく、侵略国家であった経験を有する。そうでないのは侵略する程度の実力さえ持たなかった小国や低開発国だけだ。まあ辛うじて、ぎりぎり、侵略する側だった、ということに、国家と自分を同一視するという奇怪な習慣を持つ御仁は秘かな満足を噛みしめてしかるべきであろう。超下手糞だったことは自覚しなきゃいけないけどね。過ちに学ばないと上手くなれないよ。 一方、侵略はどこまで行っても侵略であり、諸国民の解放のお手伝いとか何とか理由を付けたところで、非難の対象となることは免れない。大体、たもがみ君が言っているような現地における貢献は植民地化の試みに付き物であって、だから無罪放免というのなら、フランスの北アフリカ支配もイギリスのイン
■ 前回のエントリーの補足である。 「農民の救済を唱え政治の改革を叫ばんとする者は、先ず軍服を脱ぎ然る後に行え」。 終戦時の陸軍大臣であった阿南惟幾は、二・二六事件の折、陸軍幼年学校校長として全校生徒を集めて、このように訓示したと伝えられる。 因みに、戦前には武官は誰でも頭に入れておくことが要求された「軍人勅諭」には、次のような一説がある。 一、軍人は忠節を尽すを本分とすへし 抑(そもそも)国家を保護し国権を維持するは兵力に在れは兵力の消長は是(これ)国運の盛衰なることを弁(わきま)へ世論に惑はす政治に拘(かかは)らす只々一途に己か本分の忠節を守り義は山岳よりも重く死は鴻毛(こうもう)よりも軽しと覚悟せよ其(その)操(みさを)を破りて不覚を取り汚名を受くるなかれ 「世論に惑わず政治に拘わらず」とぃうのが、武官の領分だというのである。 『軍人勅諭』に書かれてあることには、雪斎は総じて異存はな
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