雑草との共生を考える 防除から管理の時代へ 日本雑草学会が50周年記念シンポ 昭和37年、化学肥料や農業機械などの生産技術が飛躍的に進歩し始めた中で、さらなる農業の生産性向上のため雑草防除研究をすすめようと日本雑草学会は発足。今年で50周年を迎えた。9月4日に東京・築地で行われた記念シンポジウム「雑草を学ぶ〜日本の雑草学50年の歩みと新たな挑戦〜」では12人が化学、文化、歴史、原発事故などさまざまな視点から雑草について発表した。その中から農薬の有用性と雑草との新たな付き合い方についてまとめる。 (写真) 学会員以外も多くの人が集まった記念シンポジウム。 ◆1兆1000億円 除草剤の経済的価値 一般の消費者は「農薬」に対して危険・毒などのイメージを持っている。 政府が昨年行った「身近にある化学物質に関する世論調査」では、化学物質のイメージを「危ない」と答えた人が7割ほどあり、「便利」2割弱