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ブックマーク / yakenn2002.seesaa.net (12)

  • 「三流」エロ劇画誌の中のスカトロシーン: サブカル雑食手帳

    物置きのガラクタの中から「劇画悦楽号」昭和52年2月号を発掘。経年焼けした頁を繰ってみるとそこには、阿久太郎、やすだたく、笠間しろう、福原秀美、椋陽児(故人)、村山一夫など70年代後半の「三流」エロ劇画ブームをリードした劇画家たちの名前が並んでいる。どの作品にも「三流」ならではの猥雑な匂いが横溢していて、すべての作品を紹介したい誘惑にも駆られるが、ここでは取り合えず、福原秀美「快感天使」の中のスカトロ的なオチの部分を紹介しておくことにしたい。それにしてもこの主人公、アイドルから下痢便かけられて激怒とは何とヘタレなスカトロマニアであることか!

  • 東てる美のキュートなお尻: サブカル雑食手帳

    70年代から2000年代にかけて創刊された主要なエロ雑誌50冊を創刊号の表紙と共に紹介した「週刊アサヒ芸能」10月4日特大号の巻頭カラー企画「お宝創刊号で振り返る エロ雑誌40年史」は、「青春時代、カバンの中やベッドの下に忍ばせ、こっそり読んだ思い出のエロを今こそ思い出してみたい。」(記事文より)と真摯に考えている向きには一読の価値あり、である。私の場合、この中で特に懐かしさを覚えたのは、79年創刊の「S&Мスナイパー」(ミリオン出版)、81年創刊の「ビリー」(白夜書房)、93年創刊の「お尻倶楽部」(三和出版)あたりであるが、私の中ではこれまでエロ雑誌のカテゴリーに全く入っていなかった「映画の友」(76年創刊・近代映画社)創刊号の表紙に若かりし頃の東てる美を発見して思わず興奮。「この創刊号では、当時人気女優だった19歳の東てる美をクローズアップしている。『渡る世間は鬼ばかり』の彼女しか

  • 「菊の御紋」か「菊の御門」か: サブカル雑食手帳

    人間マンダラって番組で紳介が 昨日、収録に遅れそうで、慌ててタクシー乗り込んで局まで飛ばして走っとったら 何や黒塗りのワゴン車で軍歌流してトロトロ走りよるアホがおんねん! アタマ来たから「何トロトロ走とんねんボケカス!」と怒鳴ってやったらいかついツラした 兄ちゃんがゾロゾロ出てきやがって「あんた、この菊の御門見て何とも思わへんのか?」と 言ってきおったから言うてやってん! 「アホか!菊の御門ならワシのケツにも付いとるわい!」 唖然とした兄ちゃんたちがアゼンとしてるうちに「運転手さん、今のうちや」ってタクシー飛ばして 今日の収録に間に合ってん!」 という自慢話をしたところ、稲川会系の右翼団体大行社が激怒。 連日抗議活動受ける事態になった。 (以上「ヤフー知恵袋」より) 島田紳助氏の引退には全く興味がないけれども、「あんた、この菊の御門見て何とも思わへんのか?」という右翼の兄ちゃんの台詞が、「

  • 「 Rhapsody in White」と「ウィークエンダー」: サブカル雑食手帳

    テレビ番組には大抵、その番組のイメージに合致したテーマ曲というものが存在するため、そのテーマ曲を聴くことによって、昔のテレビ番組のことが懐かしく想起されるといったことは誰にでもあることだと思う。私の場合、「懐かしのテレビ番組テーマ曲」としてまず筆頭に挙げたいのは、1975年4月から日テレビ系列局で放映が開始された「テレビ三面記事・ウィークエンダー」のオープニングに使われた「Rhapsody in White」(バリー・ホワイト&ラブ・アンリミテッド・オーケストラ)である。 番組で取り上げられる事件はほとんどが報道価値のないチンケなB級事件ばかりであり、それをいかに面白おかしく解説(?)するかが各レポーターの腕の見せどころであった。例えば、パンティ泥棒の事件を報じるレポーターがあらかじめ背広とズボンの各ポケットに隠しておいたパンティを話の途中で取り出し、当時のアイドルの名前を一人一人呼びな

  • 飛び出す緊縛: サブカル雑食手帳

    このところ3Dブームの影響からか、やたらと飛び出す何たらという触れ込みが目につくが、8月に公開された小向美奈子主演のSM官能映画「花と蛇3」のDVDブルーレイ版(12月発売予定)では小向嬢の連続緊縛シーン(映画の後半に当たる部分)がテレビ画面から飛び出すという。いわば「飛び出す緊縛」というわけだが、この言葉にはどこか既視感があった。神戸の古屋ちんき堂の店主である戸川昌士氏が2002年に太田出版から出した「助盤(スケバン)小僧」というの中で、「飛び出す緊縛」(問題SМ小説特別増刊・1971年12月号)という古雑誌を取り上げていたからである。氏はここで、「飛び出す緊縛」に付された「立体写真の見方」という説明書きと、それより10年前に出た「女体画報」(1961年・夏のシャルム号)に付された「立体写真の見方」という説明書きとが酷似していることを発見(さすがプロでんな)したとして、それぞれの説明

    shidehira
    shidehira 2010/10/15
    「助盤(スケバン)小僧」。持ってたはず・・・音楽本棚にあった。
  • 「問題SМ小説」誌の思い出: サブカル雑食手帳

    1970年代はSМ雑誌の創刊が相次いだ時代だったが、中でも1970年頃に創刊された「問題SМ小説」誌(コバルト社)はスカトロ系の読物が多いことで際立っていた。その「問題SМ小説」誌の読者投稿欄に、当時学生だった私の荒唐無稽な文章が掲載されたのは確か1973年頃(掲載誌が現在手元にないので正確な号数は不明)のことだったと記憶する。投稿文の内容は、当時、私の実家の傍で単身借家住まいをしていた美容師の卵が私の好みのタイプであり、その借家のトイレがボットン式(この頃、ボットン式はかなり少なくなっていたが、それでも私の地元ではまだ珍しいという程ではなかった)だったため、深夜、柄杓と容器を持って、「平中物語」の主人公よろしく、トイレの汲み取り口から彼女の排泄物をゲットしに行くというものであった。いわば下着泥棒ならぬ糞尿泥棒であるが、実はこの話、好みのタイプの美容師の卵が実家の近所で借家住まいをしていて

  • アダルト雑誌最新号をリサーチする(2): サブカル雑食手帳

  • オノ・ヨーコの「№4」(お尻): サブカル雑食手帳

    「週刊女性」最新号の表紙を見ているうちに、前々から是非とも観たいと思いながら、いまだ観ること能わずという映画があったことを思い出した。1960年代半ばに、オノ・ヨーコが制作した実験映画「№4」(お尻)のことである。「シネマ革命1960」(フィルムアート社)というによると、この作品は1966年にロンドンの劇場で非公式に公開された後、検閲を受け、公開禁止になったという。内容は、80分間、スクリーン一杯にクローズアップされたお尻(ここに集められた365人分のお尻のほとんどはオノの募集に応じたロンドンの美術、音楽界の有名人たちのものだったとか)がひたすら映るだけというものだったらしいが、「時々人体の他の部分も見え隠れするのに問題がある」というのが、検閲側の言い分だった。これに対し、オノは、「この映画の意図は平和ということに尽きるのよ。無害だし、殺人も、何の暴力もない。何でこれに許可を与えられない

  • 遠藤道子「M女自伝」: サブカル雑食手帳

    東てる美のキュートなお尻 by たん (05/20) 東てる美のキュートなお尻 by たま (11/05) お尻フェチは生きづらいか by kuroneko (09/01) 「三島由紀夫VS東大全共闘」 by 下等遊民 (03/25) 「三島由紀夫VS東大全共闘」 by kuroneko (03/23) 「行きつけの古屋に寄ったついでに売り払ってきてくれ」ということで友人から預かった30册ほどの古雑誌の中の一冊「スペシャリーS&M」(日月舎)1979年7月号に「遠藤道子『M女自伝』ーヤプーのように愛されて過した日々ー」という記事を発見。遠藤道子という名前に聞き覚えがあったのでネットで検索してみたところ、SM調教師として斯界で名高い志摩紫光氏が運営する志摩プランニングのSMビデオに出演していたM女であることが判明した。 このテの雑誌にしばしば掲載されている「私はいかにしてM女になりし乎」あ

  • 「純潔思想」とドラキュラ: サブカル雑食手帳

    1970年代半ば頃に日TVが放送開始した「テレビ三面記事・ウィークエンダー」はリポーターたちによるキワドいトークや、必ず濡れ場シーンが登場する「事件再現フィルム」などが好評で、PTAからは俗悪番組と指弾されながらも空前の高視聴率を稼いでいた番組である。この番組のリポーターの一人に現自民党参議院議員の山谷えり子がいた。私にとって「テレビ三面記事・ウィークエンダー」は大変思い出深い番組であり、今でも山谷えり子という名前を聞くとまず真っ先に想起するのはこの番組のことなのであるが、それがどうしたことか最近では「純潔思想」とやらの熱烈なる信者として日々布教活動に勤しんでいるというのだから、いやはや世の中とは摩訶不思議なものである・・・・・てなことを考えながら市の図書館から借りてきた「20世紀の外国映画・チラシ大全集・1970~1979」(近代映画社)というに集められた70年代の洋画ポスターを漫然

    shidehira
    shidehira 2009/07/10
    山谷えり子
  • 1984年の風景: サブカル雑食手帳

    村上春樹の新作小説「1Q84」(「アイキュー84」にあ らず)が爆発的に売れているんだとか。そこはかとなくデジャ ヴ感漂うタイトルだなと思ったら、どうやらこれ、ジョージ・ オーウェルの近未来逆ユートピア小説「1984年」をもじっ たものであるらしい。まあ村上春樹「1Q84」にしろ、ジョー ジ・オーウェル「1984年」にしろ、実際の1984年とは 何の関係もない架空世界のお話なので、今から25年前を振り 返ってみたところで、これらの小説を読む上では全く何の役 にも立たないだろうが、それでも一応暇つぶしに「昭和世相流 行語辞典」(旺文社)なるで、実際の1984年当時の世相 を反映するキーワードをチェックしてみると、主なところでは 「疑惑の銃弾」、「かい人21面相」、「エリマキトカゲ」、 「くれない族」、「パフォーマンス」、「ソープランド」、そ れ以外では、「離婚雑誌」、「気くばりチョコ」、「

  • 「悪魔のはらわた」の映画パンフ: サブカル雑食手帳

    前回、「ソドムの市」の映画パンフを実家にて発見したと書いたが、この時これと一緒に発見されたのが、「悪魔のはらわた」の映画パンフだった。ウド・キア扮するフランケンシュタイン博士が、筋金入りの臓物フェチ(美女の臓物を両手でこねくりまわしながら性的エクスタシーに達するシーンは圧巻)として登場するこの超トンデモ変態ホラーは、「ソドムの市」と共に私にとっては70年代半ばにおける忘れがたい作品の一つである。とりわけ面白く思ったのはフランケンシュタイン博士がただの臓物フェチというだけではなく、自らの理想とする人造人間を製造することで世界制覇を企てる一種のファシストでもあるという点。すなわち「ソドムの市」との共通点は、どちらも一応、ファシズムのパロディになり得ているところだろうか。 さて、今回久しぶりにパンフに目を通すと、映画評論家の林冬子氏が「この映画をみる女性のためのガイド」という興味深い一文を寄せて

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