こうした「迷走」にも関わらずテレビや新聞で連日伝えられるKPUの開票状況でもプラボウォ氏の獲得票は常にジョコ・ウィドド大統領に10ポイント前後水をあけられ、その差が大きく縮まることは最後までなかった。 デモ参加者に現金 当初KPUの集計結果は22日が予定され、同日に合わせてプラボウォ陣営、支持派は大規模なデモを予定していた。「選挙の投票、そして開票で多くの不正があった」と訴えて選挙のやり直しを求める国民的運動へと拡大することを狙って、フィリピンのマルコス独裁政権を打倒したことにちなむ「ピープルパワー」を掲げたのだった。 ところが、KPUの結果発表が1日早まり、21日午後から夜にかけてジャカルタ中心部タムリン通りに面した選挙監視庁(Bawaslu)とKPUのあるメンテン地区に多くの群衆が無統制に集まり、一部が警備警戒に当たる警察・軍と衝突、騒乱状態になった。 タムリン通りにつながるタナアバン
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