完全に逆恨みなのだが、 自分ができることを彼はできない。 自分はそれだけ時間をかけて、技術を自分のものにしてきたからできるのだが、 とにかく注目され一番でいたがる彼にとっては自分はたぶん目障りなのだろう いちいち張り合ってきたり、鎌をかけてきたり、 ねたみを前面に押し出してきたり、陰口を聞こえるようにたたいたり、 たまたま失敗したことを鬼の首をとったかのように皆に言ってまわったり。 自分は確かに結構いい加減だ。 整理整頓なんかは最も苦手だ。 でも幸いなことに作業スピードだけは人一倍速い。 そうやって能力のなさを回数をこなすことでカバーしてきた。 丁寧に一度でものにできるタイプではないのだ。 ただそういう性格だから、ルールを遵守するのではなく場合に応じて柔軟に対応することはできる。 そういうところもおそらく彼には気に入らないのだろう。 彼は、自分が彼よりも下であると思っている。 年齢的には確