現状に絶望せよ、そうでもしないと始まらない 日本のAI(人工知能)研究の第一人者である東京大学大学院の松尾豊・特任准教授と、「外資就活ドットコム」を運営するハウテレビジョンの代表・音成洋介とのスペシャル対談をこのほど行いました。その様子を2回に分けてお届けします。 1回目の今回は、AIについての研究や社会への導入・普及に関する、松尾氏の「絶望」ともいえる悲観論をお伝えします。 AIやディープラーニングの分野を強化しようと、自ら先頭に立ち、国にも働きかけてきた松尾氏が絶望しているというこの現実。松尾氏のこの絶望は、「希望のための絶望」なのでしょうか。2回の連載でその真意に迫ります。【丸山紀一朗】 〈Profile〉 写真右/松尾豊(まつお・ゆたか) 東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 専門:人工知能 特任准教授。 1997年に東京大学工学部電子情報工学科卒業、2002年に同大学