「物質の本質は『揺らぎ』。多くの意見を聞いて大事にする過程で、揺らぎの中で本質を見極めていくのが宇宙の真理ではないか」。鳩山由紀夫首相は11日、97年の民主党大会で「揺らぎという弱い部分は民主主義の本質」と発言したことについて、首相官邸で記者団から問われ、こう強調した。発言の「ぶれ」を批判されがちな首相だが、科学用語で自らの姿勢を解説してみせたようだ。 首相は「まったく人の意見を聞かなければ揺らがないのかもしれないが」とも語り、聞き上手と称されるゆえの苦悩ものぞかせた。【山田夢留】 【関連ニュース】 鳩山首相:公邸入居費用に点検・清掃費281万円含まれず 政治とカネ:首相、改革強調 自民「責任取ってない」 日米密約:首相「核の持ち込み想定し得ない」 普天間:移設先「ゼロベースで」 鳩山首相、改めて強調 政府・民主:マニフェスト企画委を設置 首相と幹事長合意