韓国国家報勲庁の金揚長官は22日、記者会見し、1909年に中国・ハルビンで初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した独立運動家、安重根の遺骨発掘のため、埋葬場所が確認できる関連資料提供などの協力を日本政府に求めた。 金長官は、2008年にも公文書で日本政府に資料提供を要請したものの「成果はなかった」と説明。今月26日で安重根の処刑から100年を迎えることから「日本政府は誠意ある措置を取るべきだ」と訴えた。 さらに遺骨問題が解決しなければ、天皇訪韓に反対するとあらためて表明。暗殺当時、ハルビンが帝政ロシアの影響下にあったことから、ロシアにも協力を求めたことを明らかにした。 韓国政府は今月26日、ソウルで安重根の追悼行事を行う予定。金長官は抗日独立運動家、金九の孫。(共同)