書籍に関するshin-oharaのブックマーク (29)

  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴14 newspeak

    以下、『永遠のファシズム』より写経。 14 <原ファシズムは「新言語」を話します>。「新言語」ということばは、『一九八四年』のなかでオーウェルが創作した、イングソック(Ingsoc イギリス社会主義)の公用語ですが、原ファシズムの諸要素は、さまざまな独裁体制の形態に共通するものです。ナチスやファシズムの学校用教科書は例外なく、貧弱な語彙と平易な構文を基に据えることで、総合的で批判的な思考の道具を制限しようと目論んだものでした。しかしわたしたちは、それとは異なるかたちをとっているときにも、それが新言語であることにすぐさま気づかなければなりません。たとえば大衆的トークショウといった罪のないかたちをとっていることだってあるのですから。 エーコ、前掲書、p58 引用文中の「新言語」には「ニュー・スピーク」とフリガナが振ってある。 駅前スーパーの総菜売場半額セール。 イカ焼き、ナスの煮浸し、小エビ

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴14 newspeak
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/10/12
    >>「ナチスやファシズムの学校用教科書は例外なく、貧弱な語彙と平易な構文を基本に据えることで、総合的で批判的な思考の道具を制限しようと目論んだものでした」
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴13 質的ポピュリズム

    以下、『永遠のファシズム』より写経。 続きを読む 高田馬場駅前の古市で。 貝塚茂樹『神々の誕生 中国史Ⅰ』筑摩書房 ちょうど私が生まれた年に刊行された。 見た目はボロだが中身はまだ読み甲斐がありそう。せめて私もかくありたいが…。 がチンジャオロースーがべたいと宣うので、ピーマンと牛肉、椎茸の細切り炒めつくる。味付けは塩コショウとオイスターソース、紹興酒。ほかに白菜の味噌汁、レタスとワカメのサラダ。 その後、テレビをつけたらドラマの登場人物が同じものをつくっていたのでドキッとした。

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴13 質的ポピュリズム
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/10/12
    >>「選ばれた市民集団の感情的反応が「民衆の声」として表明され受け入れられるという事態が起こりうるのです」:質的民衆主義というのは分りにくいが、「選ばれた民衆」と「内的均質」への圧力あたりかしらね、と。
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴12 男根主義

    炒め物(焼き豚、青梗菜、白菜、厚揚げ、塩コショウ・オイスターソース・紹興酒で味付け)、シジミの味噌汁、イカフライ(総菜)のネギみじん切りぶっかけ。 忘れてた。id:annntonioさん、ありがとう。 以下、勝手に転載。主催団体の方から苦情があれば消します。 続きを読む 以下、『永遠のファシズム』より写経。 12 永久戦争にせよ、英雄主義にせよ、それは現実には困難な遊戯ですから、原ファシストは、その潜在的意志を性の問題に擦りかえるわけです。これが<マチズモ>(女性蔑視や、純潔から同性愛にいたる非画一的な性習慣に対する偏狭な断罪)の起源となります。ですが、性もまた困難な遊戯にちがいありませんから、原ファシズムの英雄は、男根の<代償>として、武器と戯れるようになるわけです。戦争ごっこは、永久の<男根願望>に起因するものなのです。 エーコ、前掲書、p56

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴12 男根主義
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/10/12
    >>「永久戦争にせよ、英雄主義にせよ、それは現実には困難な遊戯ですから、原ファシストは、その潜在的意志を性の問題に擦りかえるわけです。これが<マチズモ>...の起源」
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴11 死の崇拝

    帰宅が深夜になったので、が作っておいてくれた。 カボチャのグラタン(エリンギ、ホタテ入り)、シジミの味噌汁。 たいへん美味しいが、やはり材料費もかかっていた。 アンチ・オイディプス(上)資主義と分裂症 (河出文庫) 作者: ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ,宇野邦一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/10/05メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 105回この商品を含むブログ (144件) を見るアンチ・オイディプス(下)資主義と分裂症 (河出文庫) 10年前に出た市倉訳の単行は積んであるが、訳者が違うので新刊扱い、と自分に言い聞かせて購入。 単行は重すぎて通勤電車で読むには不向きだった(では文庫なら読むのか、と言われると腰砕け)。 以下、『永遠のファシズム』より写経。 11 こうした見通しに立って、<一人ひとりが英雄になるべく教育される>ことになりま

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴11 死の崇拝
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/10/12
    >>「〔例外的存在である神話上の英雄とは異なり、〕<一人ひとりが英雄になるべく教育される>...原ファシズムのイデオロギーでは、英雄主義とは規律なのです。その英雄崇拝は「死の崇拝」と緊密にむすびついています」
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴10 大衆エリート主義

    前日の味噌汁の残りを土鍋に移し、水を足して、かぼちゃ、椎茸、シメジ、ニンジン、白菜、油揚げ、鶏肉をグツグツ煮込む。具に火が通ったところでほうとうの麺をいれる。味を見て味噌、みりんで調節。他に冷や奴。 以下、『永遠のファシズム』より写経。 10 エリート主義は、あらゆる反動的イデオロギーが質的に貴族主義的である以上、その典型的な要素のひとつです。歴史上、あらゆる貴族的かつ軍事的エリート主義は<弱者蔑視>を伴うものでした。原ファシズムは「大衆エリート主義」を標榜しないわけにはいきません。市民はすべて世界最高の人民に属し、党員は最良の市民であるわけですから、あらゆる市民は党員であるはず(べき)だということになります。しかし平民階級不在の貴族などありえません。指導者は、自分の権力が委託されたものではなく、ちからによって獲得されたものであることを充分わきまえていますから、その力が大衆の弱さに立脚し

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴10 大衆エリート主義
  • 恐妻家の献立表 原ファシズムの特徴9 王道主義的覇権主義

    豪雨のため交通機関が混乱、というか中野駅のアナウンスが混乱し、さらには三鷹駅でバスに乗車拒否され(満員のため)、ヘロヘロになって帰りつく。 時間もないのでシンプルにマーボ豆腐、玉ねぎの味噌汁、水菜とレタスのサラダ。 mojomoji大魔王の名調子に『荀子』正論編から禅譲不可能論を引いてからみたいところだが、自宅のパソコンが壊れているため断念。 以下、『永遠のファシズム』より写経。 9 原ファシズムにとって、生のための闘争は存在しないのです。あるのは「闘争のための生」です。すると「平和主義は敵とのなれ合いである」ということになります。「生が永久戦争である」のですから、平和主義は悪とされるわけです。こうした考え方がハルマゲドンの機構を生むのです。敵は根絶やしにすべきものであり、またそれが可能であるとすれば、最終戦争は避けられません。それを経てはじめて、運動は世界覇権を手に入れることになるのです

    恐妻家の献立表 原ファシズムの特徴9 王道主義的覇権主義
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/10/12
    >>「原ファシズムにとって、生のための闘争は存在しないのです。あるのは「闘争のための生」です。すると「平和主義は敵とのなれ合いである」ということになります」:反平和主義
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴8 resistentialism

    遠来の珍客を迎えて、地下鉄早稲田駅そばのスープカレー。具だくさんで楽しい。 私は辛いものが苦手なお子様舌なので、いちばん辛くないものを頼んだら、いくらなんでも辛味が足りず、味噌汁のような味だった。 以下、『永遠のファシズム』より写経。 なお、この抜き書きの副題はid:kurahitoさんのブックマーク・コメントから拝借しております。kurahitoさんいつもありがとうございます。 8 信奉者は、敵のこれ見よがしの豊かさや力に屈辱を覚えるにちがいありません。私が子どものころ、イギリス人は「日に五の大漢」だと教え込まれたものです。節制している貧しいイタリア人より事の回数が多いというわけです。ユダヤ人は裕福で、密かに張りめぐらせた相互援助網のおかげで、たがいに助け合っているとされます。それでも信奉者は、敵を打ち負かすことができるのだと思い込まなければなりません。こうして絶えずレトリックの調

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴8 resistentialism
  • 恐妻家の献立表 原ファシズムの特徴7 xenophobia

    以下、『永遠のファシズム』より写経。 7 いかなる社会的アイデンティティももたない人びとに対し、原ファシズムは、諸君にとって唯一の特権は、全員にとって最大の共通項、つまりわれわれが同じ国に生まれたという事実だ、と語りかけます。これが「ナショナリズム」の起源です。さらに、国家にアイデンティティを提供しうる比類なき者たちは、敵と目されることになります。こうして原ファシズムは、その心性の根源に<陰謀の妄想>(それも国際的な陰謀であることが望ましいわけですけれど)を抱え込んでいるのです。この妄想に、信奉者たちが取り憑かれないわけがありません。この陰謀を明るみに出すいちばん手っ取り早い方法は、<外国人ぎらい>の感情に訴えることです。ですが陰謀は内部からもめぐらされているはずです。そこで、内部にも外部にも同時に存在することの利点をもっているからという理由で、しばしばユダヤ人が最高の標的とされるのです。

    恐妻家の献立表 原ファシズムの特徴7 xenophobia
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴6 第三階級

    ついにの了解を得てブリの照り焼きをつくる(ブリの切り身はこのあいだの魚屋のたたき売りの時に買ってあった)。 久しぶりだったのでちょっと焦がしてしまったがまあまあの味。かなり満足。 ほかにスープギョーザ、春雨サラダ(総菜)、冷や奴。 以下、『永遠のファシズム』より写経。 6 原ファシズムは、個人もしくは社会の欲求不満から発生します。このことから、歴史的ファシズムの典型的特徴のひとつが、なんらかの経済危機や政治的屈辱に不快を覚え、下層社会集団の圧力に脅かされた結果、<欲求不満に陥った中間階級へのよびかけ>であったことの理由が説明つきます。かつての「プロレタリアート」が小市民になりつつある(しかも「ルンペンプロレタリアート」がみずから政治の舞台から身を退いた)現代にあって、ファシズムが聴衆としてたのむのは、このあたらしい多数派なのです。 エーコ、前掲書、p52 >id:kurahitoさん、す

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴6 第三階級
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴5 racism

    以下、『永遠のファシズム』より写経。 5 意見の対立はさらに、異質性のしるしでもあります。原ファシズムは、ひとが生まれつきもつ<差異の恐怖>を巧みに利用し増幅することによって、合意をもとめ拡充するのです。ファシズム運動もしくはその前段階的運動が最初に掲げるスローガンは「余所者排斥」です。ですから原ファシズムは、明確に人種差別主義なのです。 エーコ、前掲書、p52 原書を読めない人間がブツブツ言っても仕方ないのだけれども、「人種差別主義」と訳された語は、「人種」に限定されていたのだろうか。<差異の恐怖>「余所者排斥」というからには、もう少し広い意味を含意していたのではないかなあ、と思う。 呑み会があったので、酒のつまみ。帰宅してから、タラコ茶漬け。 それにしても、ここ数日、他の方々のブログを拝見していると、あっちでもこっちでも、美味そうにサンマをしておられる。 あああああああ、悔しい。明日

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴5 racism
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/10/03
    >>「原ファシズムは、ひとが生まれつきもつ<差異の恐怖>を巧みに利用し増幅することによって、合意をもとめ拡充する」:UNESCOのracism定義の基になったメンミとかと似てる気がするなぁ。
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴4 混合主義

    以下、『永遠のファシズム』より写経。 4 いかなる形態であれ、混合主義というものは、批判を受け入れることができません。批判精神は区別を生じさせるものです。そして区別するということは近代性のしるしなのです。近代の文化において、科学的共同体は、知識の発展の手段として、対立する意見に耳を貸すものです。原ファシズムにとって、意見の対立は裏切り行為です。 エーコ、前掲書、p51 関連しそうな他の方の記事 http://d.hatena.ne.jp/annntonio/20061001/1159728868 魚の禁断症状が爆発して、スーパーの閉店間際たたき売りお刺身5パック千円に飛びつく。 東京の魚なんてまずくてえない、お腹を壊しそう、と言い張るをしり目に、4パックを平らげる。たいへん満足した。 なお、には肉豆腐と味噌汁を用意した。

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴4 混合主義
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/10/03
    >>「混合主義...は、批判を受け入れることができません。批判精神は区別を生じさせるものです。そして区別...は近代性のしるし」:重要。区別は差別の必要条件だが十分条件でないことを押さえないと誤解を招くやも。
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴3 activism

    以下、『永遠のファシズム』より写経。 3 非合理主義は<行動のための行動>を崇拝するか否かによっても決まります。行動はそれ自体すばらしいものであり、それゆえ事前にいかなる反省もなしに実行されなければならないというわけです。思考は去勢の一形態とされるのです。したがって<文化>は、批判的態度と同一視される<いかがわしい>ものとされます。ゲッペルスの言葉として伝えられる「<文化>と聞いたとたん、私は拳銃を抜く」という発言から、「インテリの豚野郎」「ラディカル・スノッブ」「大学はコミュニストの巣窟だ」といった頻繁に使われる言い回しにいたるまで、知的世界に対する猜疑心は、いつも原ファシズム特有の兆候です。ファシスト幹部知識人たちは、伝統的諸価値を廃棄した自由主義インテリゲンツィアと近代文明を告発することに、ことさら精力を傾けてきました。 エーコ、前掲書、p50-p51 多忙につき、の提案で職場の近

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴3 activism
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/10/03
    >>「非合理主義は<行動のための行動>を崇拝するか否かによっても決まります。行動はそれ自体すばらしいものであり、それゆえ事前にいかなる反省もなしに実行されなければならないというわけです」
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴2 非合理主義

    以下、『永遠のファシズム』より写経。 2 伝統主義は<モダニズムの拒絶>を意味の内にふくんでいます。ファシストもナチスもテクノロジーを賛美しましたが、伝統主義思想家は、テクノロジーを伝統的精神価値の否定であるとして拒否するのがふつうです。いずれにせよ、ナチズムが産業振興を誇っていたとしても、その近代性賛美は、「血」と「土」(Blut und Boden)に根ざしたイデオロギーの表面的要素でしかありませんでした。近代世界の拒絶が、資主義的生活形態の断罪というかたちで擬装されていたわけですが、その主眼は一七八九年(もしくは明らかに一七七六年)精神の拒絶にあったのです。啓蒙主義や理性の時代は、近代の堕落のはじまりとみなされるのです。この意味において、原ファシズムは「非合理主義」であると規定することができます。 エーコ、前掲書、p50 旅行から帰ってきたがつくった。 鶏肉・ベーコン・玉ネギ・ズ

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴2 非合理主義
  • 恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴1 伝統崇拝

    以下、『永遠のファシズム』より写経。 続きを読む http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060924/1159115873#c 上の記事に、古い学術書は貴重であっても「ブックオフではまず値段がつかない」とあり、コメント欄に「ブックオフは、買取人も値付人も、自体の価値を知らないようです」という書き込みがあった。 この機会にid:terracaoさんにお約束した、ブックオフの当の怖さについて書き留めておく。 続きを読む 詳しくは難しい冗談を言うid:annntonioさんのところをご覧ください。 以下、引用。 続きを読む

    恐妻家の献立表 - 原ファシズムの特徴1 伝統崇拝
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/09/25
    fetishな伝統崇拝と混合主義(syncretismかな)によるパッチワーク、矛盾は気にしない方向で、ということかな、と。
  • 「百姓から見た戦国大名」 - H-Yamaguchi.net

    いわゆる「網野史観」というのがある。2004年に亡くなった歴史学者網野善彦氏らが提唱した、権力者よりむしろ民衆に注目する歴史のとらえ方、とでもいえばいいだろうか。歴史学者の間ではいろいろな見方があるらしいが、現存するさまざまな資料と整合的なところがたくさんあるし、少なくとも素人である私の目から見れば、「えらい人々」の歴史よりよほど面白く説得力がある。 このは、網野史観にも似た「民衆からの視点」をもって戦国時代を見たもの、といえる。戦国時代というと、私たち素人はつい、合従連衡とか下克上とか、天下統一へ向けた武将たちのドラマとかロマンとかみたいなものばかり思い浮かべてしまう。その「陰」で民衆は泣いていたのでは、なんて想像する人も多いだろう。戦乱の世にあって、家族との平和な日々を夢見ながらも横暴で権勢欲旺盛な君主に駆り出され泣く泣く戦場へ、なんて今ふうに考えてしまいがちだが、とんでもない。そん

    「百姓から見た戦国大名」 - H-Yamaguchi.net
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/09/18
    >>著者は、全国を統一した秀吉がすぐさま朝鮮半島へ向かったのもこの延長線上でとらえることができる、と指摘している:いつぞや回収騒ぎになった池宮の『遁げろ家康』に似たような話があったげな。まぁ小説だけど。
  • [書評]田中角栄と毛沢東(青木直人): 極東ブログ

    「田中角栄と毛沢東―日中外交暗闘の30年(青木直人)」(参照)というがまさに題名の問題にとってどれほど重要な情報を提供しているのかよくわからないが、この問題について近年扱った書籍としては類書がないようだ。小学館あたりから出版されているならSAPIOみたいなものかと思うがちょっと左がかった講談社から出ている。が、それほどイデオロギー臭がするわけでもない。読書人なり歴史に関心を持つ人に特にお勧めというほどのではないものの、今朝の朝日新聞社説”歴史認識 政治家が語れぬとは ”(参照)を読みながらこののことを思い出した。話のきっかけは日中国交正常化について触れた朝日新聞社説のこのくだりである。 外交とは、水面には見えない交渉が下支えしている。国交正常化の際、中国側はこの理屈で、まだ反日感情の強く残る国民を納得させ、賠償を放棄した。日はそれに乗って国交回復を実現させた。 朝日新聞はさも日

  • 愛・蔵太の少し調べて書く日記 - 「『ウサギ小屋』は誤訳だった!」というようなことが書いてある本

    ぼくの日記のコメントから。 →http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060910/oota03#c # ss 『エントリとは全然関係ないんですが、お気に入りのネタかと http://www.v-shinpo.com/06special/03special/special.html』 で、紹介されたところ。(どうもありがとうございます) →誤解・誤訳が生んだ日人観 日人は評価されている マッカーサーの「日人は十二歳の子供である」という発言や、「エコノミック・アニマル」「ウサギ小屋」といった言葉は、日人をネガティブに評する言葉としてすっかり定着している。しかし、発言者には批判的な意図はなかった。報道する側が少々誤解してしまったという。 その他、日米開戦の原因の一つとなったのは米国側による日の暗号電報の誤訳、日のメディアや政治家がよく使う「グローバル

    愛・蔵太の少し調べて書く日記 - 「『ウサギ小屋』は誤訳だった!」というようなことが書いてある本
  • 五人国家のベーシックインカム

    ベーシックインカム(以下BI)については、いろいろな反応がありましたが、まず「ほんとうに実現可能なものかどうか?」が気にする人が多いようだし、私自身も気になります。 そこで、国民が五人しかいない国を想定して、そこでBIを導入するとどうなるか考えてみます。 所得格差がない場合 ABCDE計 所得5005005005005002500 5人が500万円の所得があるとして、ここに平均年収の30%のBIを導入してみます。 ABCDE計 所得5005005005005002500 BI給付150150150150150750 計6506506506506503250 なんと、年収が650万円にもなりました! しかし、喜ぶのはまだ早い。この費用を皆で負担しなくてはなりません。これをどう分担するかが問題ですが、このモデルでは全員が同じ所得ですから、割り勘にするのが適切です。そこで、この費用を均等に割り振

    五人国家のベーシックインカム
  • 職人芸を誉れとする平和的な国もそう悪くはない - 木走日記

    最近読んだで『世界の日人ジョーク集(早坂隆著:中公新書)』はとても面白かったのです。 世界の日人ジョーク集(早坂隆著:中公新書) http://www.amazon.co.jp/gp/product/4121502027/250-4620365-9244217?v=glance&n=465392 このは、世界の人が日(人)をどう捉えているか、ユーモアと風刺の効いたときに辛辣な小咄の数々で、世界のジョークに登場する日(人)像を紹介してくれているのですが、そのなかで特に私が気に入ったジョークをひとつご紹介しましょう。 ●各国のベストセラー それぞれの国で最も読まれている書物とは? 世界各国で最も読まれている書物は何かという問いかけから始まるこのジョークはこう続きます。 アメリカ・・・新約聖書 イスラエル・・・旧約聖書 イスラム諸国・・・コーラン 中国・・・毛沢東語録 日・・・マン

    職人芸を誉れとする平和的な国もそう悪くはない - 木走日記
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/08/21
    >>「普通の国」もよいですが、職人芸・技術力に特化した平和的な「特殊な国」もそうかっこ悪くはないと考えるのですが:良いも何もいわゆる「普通の国」は無理と思うがね、と。
  • [書評]もう一つの鎖国―日本は世界で孤立する (カレル・ヴァン ウォルフレン): 極東ブログ

    私はカレル・ヴァン ウォルフレンについて「日 権力構造の謎」(参照上・下)以来の愛読者で考えてみればもう十五年以上にもなる。当時の空気を思い出すと、市民派の新しい理念の可能性を秘めながら、改憲や差別問題にも屈しない姿はすがすがしく思えたし、小沢一郎を明確に支持したのもスジが通っていた。彼は日史・東洋史についての知識は乏しいものの、逆に欧米人の考え方の根幹のようなものをくっきりと見せてくれた。彼から私が学んだ最大のことは、市民と社会が敵対するとき国家が市民を守らなければならないということで、それまで私は吉隆明風に国家という共同幻想は曲線を描きながら死滅することを理念とすべきだと思っていた。が、まさにその曲線の部分で自分なりに西洋の考えかた特にルソーの一般意志論などを考えなおした。今思うと九〇年代だなと思うし、三十代の尻尾で自分もぶいぶいしていたと思う。 ウォルフレンについての私の違和感

    shin-ohara
    shin-ohara 2006/08/07
    >>私にとっての最大の問題点は、中国の内在的な人権で問題でも軍拡でもない。まさにウォルフレンがある程度頼ろうとしている国連を使って中国が国際的に結果的な非人道的な行為をまき散らしている点にある