2006年8月7日のブックマーク (2件)

  • [書評]もう一つの鎖国―日本は世界で孤立する (カレル・ヴァン ウォルフレン): 極東ブログ

    私はカレル・ヴァン ウォルフレンについて「日 権力構造の謎」(参照上・下)以来の愛読者で考えてみればもう十五年以上にもなる。当時の空気を思い出すと、市民派の新しい理念の可能性を秘めながら、改憲や差別問題にも屈しない姿はすがすがしく思えたし、小沢一郎を明確に支持したのもスジが通っていた。彼は日史・東洋史についての知識は乏しいものの、逆に欧米人の考え方の根幹のようなものをくっきりと見せてくれた。彼から私が学んだ最大のことは、市民と社会が敵対するとき国家が市民を守らなければならないということで、それまで私は吉隆明風に国家という共同幻想は曲線を描きながら死滅することを理念とすべきだと思っていた。が、まさにその曲線の部分で自分なりに西洋の考えかた特にルソーの一般意志論などを考えなおした。今思うと九〇年代だなと思うし、三十代の尻尾で自分もぶいぶいしていたと思う。 ウォルフレンについての私の違和感

    shin-ohara
    shin-ohara 2006/08/07
    >>私にとっての最大の問題点は、中国の内在的な人権で問題でも軍拡でもない。まさにウォルフレンがある程度頼ろうとしている国連を使って中国が国際的に結果的な非人道的な行為をまき散らしている点にある
  • 日本沈没 - Munchener Brucke

    今更ながら観る。 しかし小松左京先生の国土が沈没するという設定は絶妙だ。国を守る(というか愛する人を守ることが強調されていた)為に命を捨てるという行為をテーマにしたストーリーは多いが、これまではすべて戦争が背景であった。そういう現実は戦争でしか起こり得ないのではあるが、戦争が背景になってりまうと妙に冷静になって泣けない。 世の中、一方が巨悪で一方が正義などというのはあり得ない。まあアメリカはそういう構図を信じてやまないが、そう簡単な問題ではない。百歩譲って、相手が巨悪であっても、巨悪の国の兵士が巨悪な訳ではなく、彼らも自国が正義であると信じ、愛する人を守るために戦っているはずである。それに相手を巨悪に仕立て上げるというロジックは、つまり太平洋戦争では日が巨悪にされていた訳で、巨悪国の兵士はおろか民間人も大量に殺戮していいということを支持してしまうので、巨悪というスティグマは使いたくない。

    日本沈没 - Munchener Brucke
    shin-ohara
    shin-ohara 2006/08/07
    >>相手を巨悪に仕立て上げる...ロジックは...巨悪国の兵士...民間人も大量に殺戮していいと...してしまうので、巨悪というスティグマは使いたくない:同意。