■出征の父が満州から妻に 幻の手紙が有名タレントによって故郷に−。富山市婦中町持田、自営業、大浦宗美(むねよし)さん(66)の父の73年前の手紙を、東京都内のフリーマーケットで見つけた伊集院光さんが自宅へ届けた。父が戦時中に満州(中国東北部)から母に宛てた手紙で、愛情にあふれる内容だ。ただ、父母は既に他界。宗美さんと妻の雅子さん(66)は手紙と遺影を見つめ、「2人ともきっと喜んでいるはず」と思いをはせた。(社会部・島津あかね) 手紙は父の大浦宗雄さんが、母の隅子さんに出した。封筒と便箋が一体になっており、収穫期に作業する農民がカラーで印刷されている。4月下旬、雅子さんが伊集院さんから手紙を受け取った。 雅子さんによると、手紙は東京・靖国神社で開かれていたフリーマーケットに並んでいた。持ち主の手元を離れた物を届けに行くのが好きで、実際に何度も届けに行っている伊集院さんが購入し、「北陸新