タグ

ブックマーク / kaikaji.hatenablog.com (160)

  • いただきもの - 梶ピエールのブログ

    ピストルと荊冠 〈被差別〉と〈暴力〉で大阪を背負った男・小西邦彦 (講談社+α文庫) 作者: 角岡伸彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/01/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 著者よりご恵投いただきました。ややこしい部落問題をわかりやすく、しかしレベルを落とさずに解説した数々の著作で定評のある著者が、戦後大阪の部落解放運動を象徴する人物・小西邦彦に焦点を当て、その生きざまを一面では共感をこめ、一面では乗り越えなければならない対象として批判的に描き切った著作の文庫版です。 このは個人的にも思い入れのある作品です。というのも私は小西氏の息子のT君とは小中学校とずっと同級で、中学校のある時期には彼と(およびもう一人の「しんどい子」であるY君と共に)ずっと一緒に登校していたからです(書181ページ参照)。当時小西氏はすでに離婚していてT君とは一緒に住んでは

    いただきもの - 梶ピエールのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/01/24
    “戦後大阪の部落解放運動を象徴する人物・小西邦彦に焦点を当て、その生きざまを一面では共感をこめ、一面では乗り越えなければならない対象として批判的に描き切った”
  • いただきもの - 梶ピエールのブログ

    宇宙倫理学入門 作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2016/12/26メディア: 単行この商品を含むブログ (14件) を見る 著者からご恵投いただきました。久しぶりに稲葉さんにしか書けない内容のものが世に出た、という感じですね。正月休みにゆっくり拝読したいと思います。

    いただきもの - 梶ピエールのブログ
  • 新刊のお知らせ(『日本と中国経済―相互交流と衝突の100年』) - 梶ピエールのブログ

    このたび、ちくま新書より、『日中国経済―相互交流と衝突の100年』というを出版することになりました。 日中国経済: 相互交流と衝突の100年 (ちくま新書1223) 作者: 梶谷懐出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/12/06メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る 来週から書店に並ぶ予定です。表紙カバーのコピー、および目次は以下の通りです。 日中関係に付きまとうもどかしさ。それは、「経済関係が良好でも、どこかで「政治」が邪魔をする」一方、「政治的な関係が悪化しても、「経済」のつながりはなくならない」ところにある。この構図は最近になってはじまったわけではなく、近代以降の両国の交渉において何度となく繰り返されてきたのである。日(人)は中国(人)をどのように理解し、付き合ってきたのか。経済関係を軸に政治・社会状況の考察を織り交ぜながら、一筋縄ではいかない両

  • 中国の経済統計は本当にデタラメなのか?(下) - 梶ピエールのブログ

    承前。 4.サービス部門の推計 すでに述べたように、中国の統計制度が国際水準にのっとったSNA体系に移行する過程で、最大の懸案はサービス部門の統計をどのように整備するか、という問題であった。その後サービス部門の付加価値額の統計に関してはセンサス調査などを通じてたびたび改訂が重ねられてきた。中でも最大の修正が行われたのが2004年に実施された第1次経済センサスであり、2004年の第三次産業の付加価値はセンサスの実施後48.7%上方に修正され、GDPの名目値は16.8%上方に修正された。その後、2008年の第2次経済センサス、2013年の第3次経済センサスでもGDPの値はそれぞれ4.4%、3.4%上方に修正された。 また、サービス部門の統計をめぐっては現在でも議論が続けられている。評価が分かれるのは、サービス部門では付加価値額を生産面から直接把握するのがが難しいため、収入の側から、すなわちサー

    中国の経済統計は本当にデタラメなのか?(下) - 梶ピエールのブログ
  • 「中国の経済統計は本当にデタラメなのか?」参考文献リスト - 梶ピエールのブログ

    (日語) 石原享一(1994)「中国統計システムの改革」、『アジア経済』8月号 梶谷懐(2003)「中国の「市場経済移行」の評価をめぐって―公式GDP 統計の信頼性に関する議論より―」『比較経済体制研究』第10号 加藤弘之・三竝康平「中国のGDP統計の信頼性について」『国民経済雑誌』第6号 許憲春(2009)『詳説 中国GDP統計―MPSからSNAへ』新曜社 小島麗逸(2003)「中国の経済統計の信憑性」『アジア経済』5・6月号 堀井伸浩(2003)「中国石炭産業の市場統合への阻害要因―湖南省石炭流通調査からの考察―」『アジア経済』1月号 星野真(2016)「中国の経済成長率6.9%から何を読み取るか」『Views on China』(http://www.tkfd.or.jp/research/china/a20009?id=1630) 松岡秀明=南毅 =田原健吾(2015)「中国の真

    「中国の経済統計は本当にデタラメなのか?」参考文献リスト - 梶ピエールのブログ
  • 中国の経済統計は本当にデタラメなのか?(上) - 梶ピエールのブログ

    中国経済というとどうも「わかりにくい」と感じる人が多いようだ。その「わかりにくさ」の一つの背景に、議論の前提となるはずのGDPなど経済統計の信頼性の低さの問題があることは間違いないだろう。最近の話に限っても、2015年に上半期の実質GDP成長率が7%という数字が公表されたころから、中国の経済統計に関する疑念やそれに関する議論が中国の内外で盛んに行われるようになった。2015年は多くの工業製品の名目の生産額がマイナスになっていたにもかかわらず、工業部門の付加価値は実質6%の伸びを記録するなど、統計間の不整合が目立ったためだ。また、2016年2月に国家統計局の王保安局長が解任され、数百人の国家統計局職員が統計データを不正に操作して利益を得たとして取り調べを受けている報道がなされたことも、そういった風潮に拍車をかけたといえる。 そのためかこのところ、統計の信頼性の低さが中国崩壊論の根拠として持ち

    中国の経済統計は本当にデタラメなのか?(上) - 梶ピエールのブログ
  • お仕事のお知らせ - 梶ピエールのブログ

    インターネットメディアのSYNODOSに、「なぜ各政党は対中政策について思考停止に陥るのか――日中の「立憲主義」の現状をめぐって」という記事を寄稿しました。今回初めて投票権を持つ高校生を対象に、参議院選挙の争点を中国問題の専門家の観点から解説してほしい、というリクエストだったのですが、対中政策はほとんど今回の選挙の争点になっていません。むしろ、現政権を含め各政党にとって、「中国にどう向き合うか」という課題はできれば表立って語りたくない裏テーマになっているような印象さえあります。そうなってしまう背景として、近年の日中の「リベラリズム」「立憲主義」をめぐる思想的なねじれのようなものがあるのではないか、という私のかねてからの主張に沿ってまとめてみました。高校性が投票する際に参考になるかどうかはわかりませんが・・ なお、自民党草案と中華人民共和国の比較・対比については、中国法の専門家である鈴木賢さ

    お仕事のお知らせ - 梶ピエールのブログ
  • Voice12月号のケント・ギルバート氏の論説について - 梶ピエールのブログ

    2月10日発売の『Voice』3月号の「中国経済をどう見るのか」という特集に、他の識者とともに中国経済の見通しについての短い一文を寄稿しました。中国経済はデフレからの脱却を図るべきだが、為替制度がその足かせになっている、というこれまで繰り返してきた論点を述べています。他の方々がそろって国有企業改革などの供給側の要因を重視されているのに対し、私一人だけ金融政策と需要サイドの問題点を強調して「浮いている」感がありますが、日の失われた20年の経験を考えればデフレ状態のまま供給サイドの改革を急激に進めることのリスクは明らかだと思います。 さて、上記の一文を寄稿した後に気が付いたのですが(IRONNAに転載されていたためエゴサーチで引っかかった)、同じ『Voice』の12月号にケント・ギルバート氏が寄稿した一文の冒頭に、私が全く言ったり書いたりしていない内容のことをあたかも私の主張であるかのように

    Voice12月号のケント・ギルバート氏の論説について - 梶ピエールのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2016/02/12
    お前それ梶谷さんに直接言ってみろ屑が。>id:Apeman/id入れろという声がありましたので入れました
  • いただきもの - 梶ピエールのブログ

    この経済政策が民主主義を救う: 安倍政権に勝てる対案 作者: 松尾匡出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2016/01/20メディア: 単行この商品を含むブログ (14件) を見る 著者の松尾匡さんからご恵投いただきました。タイトルの通り、改憲に突き進む安倍政権に対し、左派・リベラル派の立場から反緊縮・リフレ政策に基づいたオルタナティブな経済政策の提案を行ったものです。大胆な金融緩和によるデフレ・円高期待の解消という経済政策が、長く続いたデフレ不況からの脱却という点で有効であることを認めつつ、現在の安倍政権による設備投資・建設部門を優遇した経済政策の矛盾を突き、緩和マネーを福祉・医療分野に重点的に配分するという方向性を打ち出すべきだ、という主張を行っています。 私も、基的にこの方針に賛成です。ただ、「はじめに」から第1章で示されているような、安倍政権の改憲に向けた動きがすべて安倍首相

    いただきもの - 梶ピエールのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2016/01/22
    ″ブレーンたちの行動を支えているのは安部首相への個人的な忠誠心というよりも…「中国の脅威」に対抗する上で安倍首相が「最もましな選択肢」であるという機会主義的行動”
  • 人民元の切り下げをどうみるか。 - 梶ピエールのブログ

    さて、ここにきて世界の関心を集めているこの件について。 「人民元、連日の切り下げ 習政権の政策転換鮮明に」日経新聞8月12日付より。 中国人民銀行(中央銀行)は12日、対ドルの為替レートの目安となる基準値を前日より1.6%引き下げた。2%近く下げた11日に続く措置で、人民元相場は一時、約4年ぶりの安値水準をつけた。一定の範囲内で緩やかな元高の方向へ動く管理変動制を2005年7月に採用してから、ここまで急激な元安誘導は初めてだ。 12日はアジア株が全面安となったほか、欧州でドイツのDAX指数が約3%下落し、米国ではダウ工業株30種平均が一時300ドル近く下げた。 今の世界の市場心理を象徴する銘柄が、12日の東京株式市場にある。JFEホールディングスだ。株価の下落率は日経平均株価(1.6%)を大きく上回る7%に達し、年初来安値を更新した。同社は「中国関連株」だ。鋼材の大消費国である中国の景気減

    人民元の切り下げをどうみるか。 - 梶ピエールのブログ
  • いただきもの - 梶ピエールのブログ

    断片的なものの社会学 作者: 岸政彦出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2015/05/30メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (45件) を見る 著者からご恵投頂きました。ありがとうございます。 このについて稲葉振一郎さんが 永井均「解釈学・系譜学・考古学」の続きがついに。 と一行だけ書かれていますが、なるほどと思いました。・・といってもほとんどの人にはよく分らないかも知れません。たぶんこの点に関連していると思うので、このブログの過去のエントリから引用しておきます。 Book3が出る前に『1Q84』を論じる(下) ・・さて、ここまで考察したところで、われわれは村上に代わって次のような問いを立てることが可能であろう。「邪悪なもの」が近代化した「この世界」に必然的に宿るものであり、しかもわれわれの内部からしか生まれえないものであるとしたら、われわれはいかにしてそれを

    いただきもの - 梶ピエールのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2015/06/04
    “そのように整理してしまうこと自体がこの本で丹念に拾い上げられている「何事もなさ」、永井の表現を借りれば「過去の過去性」を殺すことにつながるように思う”
  • 『進撃の巨人』と「単一権力社会」 - 梶ピエールのブログ

    中国、「脱近代」の誘惑 ――アジア的なものを再考する (homo viator) 作者: 梶谷懐出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2015/06/06メディア: 単行この商品を含むブログ (19件) を見る 下のエントリでも少し触れていますが、この度出版することになった拙著の見が届きました。今週末(6月6日)ぐらいから書店に並び始めるのではないかと思います。編集担当の赤井茂樹さんが太田出版に移ってから開設されたhomo viatorシリーズの、(あの國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)』に続く)2冊目のということになります。出版社の紹介ページと、目次は以下の通りです。 http://www.ohtabooks.com/publish/2015/06/06102743.html 日中の安全保障上の緊張と、いま復活しつつある脱近代の思想「アジ

    『進撃の巨人』と「単一権力社会」 - 梶ピエールのブログ
  • 『外務省のラスプーチン』をどう読むか - 梶ピエールのブログ

    やはり佐藤優『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』ISBN:4104752010 がかなり話題になっているようだ(id:hmmm:20050410参照)。現役財務官僚のbewaadさんも夢中で読んでいるというし。だがよく見かけるような「当事者しか知りえない外務省の内部情報がふんだんに盛り込まれた、スパイ小説顔負けの読み物」とか「国家権力に裏切られた男の告発」いう評価は、いずれもこのの「可能性の中心」に注目していない一面的なものではないかという気がする。このの価値を「真実はこうだったのか」というところのみで捉えてしまうと、「インテリジェンス絡みの話が沢山あるので部外者にはそれがウソなのか当なのかわからない」(id:hmmm:20050412#p2)といった懐疑が常につきまとうことになるからだ。 だが、僕の考えではこのの持つ価値は「当事者にしか知りえない情報」それ自体にはない。

    『外務省のラスプーチン』をどう読むか - 梶ピエールのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2015/05/20
    “極端なことを言えば、佐藤氏が個々の人物や事実関係について書いていることに真っ赤な嘘が多数混じっていても、この本が持っている真の価値にはいささかも影響しない、とさえ僕は思う。”
  • 再論・フローの格差とストックの格差 - 梶ピエールのブログ

    十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争 作者: 峯村健司出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/02/26メディア: 単行この商品を含むブログ (11件) を見る 習近平政権に関しては誕生した時、日ではその権力基盤はそれほど強くないのではないか、あるいは政権が10年もつのかどうか疑問、という見解が結構見られたのに対し、アメリカの政府関係者や専門家の間では、その権力基盤の強固さを指摘する声がほとんどで、日米の間でその見方がかなり分かれていたようです。 今となっては、「習近平=弱い指導者」説は全くの誤りだったことは誰の目にも明らかになりました。アジアインフラ投資銀行に代表されるこのところの中国の国際的な舞台での発言力の強化、およびそこで習近平が示している明確なリーダーシップを見ても、習近平政権が国内において非常に強い求心力を得ていることが対外的な発言力の強さにつながってい

    再論・フローの格差とストックの格差 - 梶ピエールのブログ
  • いただきもの - 梶ピエールのブログ

    統治新論 民主主義のマネジメント (atプラス叢書) 作者: 大竹弘二,國分功一郎出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2015/01/24メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る 太田出版の赤井さんよりお贈りいただきました。パラっと見た感じではフーコーの『ミシェル・フーコー講義集成〈8〉生政治の誕生 (コレージュ・ド・フランス講義1978-79)』を援用しつつオルド自由主義を論じたところが面白そうだと思いました。

    いただきもの - 梶ピエールのブログ
  • いただきもの - 梶ピエールのブログ

    当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る 作者: 伊勢崎賢治出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2015/01/15メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (9件) を見る 版元よりご恵投いただきました。ありがとうございます。まえがきと「目次」が朝日出版社のブログで公開されています。朝日出版社恒例の「頭のいい高校生に専門家がノリノリでお話しするシリーズ」ですが、授業をされているのが福島高校だというのがポイントだと思います。岩波の「日の安全保障」のシリーズでも触れられていましたが、「人間の安全保障」を論じる上で、原発事故をめぐる問題はもはや避けて通れないものになっていると思うからです。

    いただきもの - 梶ピエールのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2015/01/21
    “授業をされているのが福島高校だというのがポイントだと思います”
  • 台湾のひまわり運動と柄谷行人の「無節操」、あるいは実体化される「アジア」 - 梶ピエールのブログ

    もう1か月前に出た出版物に関するものですが、ブログ「路上の人」の連載に書いたこととも関連するので、とりあえず公開しておきます。 社会運動2014.11 No.415 作者: 柄谷行人、津島佑子、小熊英二、青木理,-出版社/メーカー: インスクリプト発売日: 2014/11/17メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る タイトル通り市民運動関連の原稿を集めたムック『社会運動』最新号で、「新しい対抗運動の可能性」と題した台湾のひまわり学生運動(学運)の特集が組まれている。特集は、今年の夏にひまわり学運―「ひまわり革命」という用語は感心しない―を支持してきた台湾の知識人二人を迎えて行われたシンポジウムの抄録と、丸川哲史による論考からなっている。ちなみに、シンポジウムの参加者である港千尋は、学生達による立法院選挙に関する豊富な写真をあしらったルポルタージュ『革命のつくりかた』の著者

    台湾のひまわり運動と柄谷行人の「無節操」、あるいは実体化される「アジア」 - 梶ピエールのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/12/19
    “最近の彼の発言は、それが日本であれ中国であれ台湾であれ、近代的なネイション=国家=資本に回収されない要素をいたるところに見出し、それをひたすら「素晴らしい」と持ち上げることに終始している”
  • お仕事のお知らせ - 梶ピエールのブログ

    今日、7月12日の朝日新聞朝刊オピニオン面に吉岡桂子記者によるインタヴュー記事が掲載されました(「中国バブルの虚実」)。タイトルにあるような不動産バブルの背景および今後の処理の見通し、国家資主義体制の強みと弱み、日から中国経済を見るときのブレの大きさ、などについて語っています。これまでメディアで書いたり語ったりしたこととの繰り返しも多いですが、吉岡さんにわかりやすく編集していただいていますので、よろしければお読み下さい。

    お仕事のお知らせ - 梶ピエールのブログ
  • 「日中で同時進行する立憲主義の揺らぎ」

    ご無沙汰しております。6月30日(月)発売の、『週刊東洋経済』7月5日号のコラム「中国動態」に「日中で同時進行する立憲主義の揺らぎ」という記事を寄稿しました。 習近平政権になってからの中国では現行の国家体制・憲法の枠組みの中で個々の人権擁護を訴えるような活動に関わってきた、いわゆる人権派弁護士を中心とする人々が次々と拘束・刑事告発されるようになっています。このようなここ十数年来の「憲政」の実現に向けた流れに逆行する中国の動きと、国家の行動を中長期的に縛るための憲法の解釈を、時勢に合わせて変更しようとする安倍政権の動きは、同一視することはできないが、明らかに連動したものと見なければならない、というのが私の立場です。 領土問題をめぐる政治・外交的緊張の高まりを考えれば、国家に対する縛りを弱めようとする日中両国の動きは、決して相互に無関係に生じているわけではない。その意味で、両国における「立憲主

    「日中で同時進行する立憲主義の揺らぎ」
  • 習近平政権が恐れているものは何か。 - 梶ピエールのブログ

    変わる中国 「草の根」の現場を訪ねて ジャンル: ・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > ノンフィクション > その他ショップ: ぐるぐる王国 楽天市場店価格: 1,512円 著者の麻生さんよりご恵投頂きました。ありがとうございます。 「中国:新公民運動の中心・許志永氏に懲役4年 秩序騒乱罪『毎日新聞』2014年01月27日 北京市第1中級人民法院(地裁)は26日、中国で憲政の実現などを訴える「新公民運動」の中心的人物で、公共秩序騒乱罪に問われた著名活動家、許志永氏(40)に懲役4年を言い渡した。 新公民運動は中国憲法の範囲内で市民の権利擁護を求める動き。許氏の弁護士によると、公共秩序騒乱罪の最高刑は懲役5年。習近平政権下で、平和的な手段で民主活動を主導してきた許氏がどう裁かれるかが注目されていた。 起訴状などによると、許氏は12年から13年にかけ、出稼ぎ労働者の子が教育を受け