急成長を遂げてきた「いきなり!ステーキ」で客離れが起きている。既存店売上高が昨年4月から9カ月連続で減少しているのだ。この業態は廃れてしまうのか。フードアナリストの千葉哲幸氏は「これまでの数字が良すぎた。同社は他社が苦しむ人手不足とは無縁で、まだ成長余地はある」という――。 「いきなり!ステーキ」海外1号店でステーキを食べる米国人男性=2017年02月23日、アメリカ・ニューヨーク・マンハッタン(写真=時事通信フォト) 鳥貴族と同じ理由で、いきなりの客離れ ペッパーフードサービスが運営する「いきなり!ステーキ」は、肉ブームに乗って急成長、急拡大を続けてきた。ところが、最近になってその勢いが衰えてきた。2018年12月の月次報告によると、既存店売上高が前年同月比で13.8%減、2018年4月から9カ月連続で減少している。 客離れの最大の原因となっているのは、やはり値上げだろう。かつては1g当