岩手大の宮崎雅雄教授らの研究グループは20日、猫がマタタビを体に擦り付けるのは、蚊を遠ざけるためであることを解明したと発表した。猫がマタタビを好み、特異な反応を示す生物学的な意味はこれまで未解明だったという。寄生虫やウイルスを媒介する蚊から、人間が身を守ることに応用できる可能性があるとしている。研究成果は米科学誌サイエンスアドバンシズの電子版に掲載された。 研究グループは、マタタビに、寝転がって擦り付けるなどの行動を猫に起こさせる物質「ネペタラクトール」が含まれていることを発見。この物質に蚊を寄せ付けない効果があることも突き止めた。ネペタラクトールを体に塗り付けた猫に止まる蚊の数は、塗り付けてない猫の半分程度で、人間の腕でも同様の結果が出た。 特異な反応はネコ科の動物のみに現れるといい、宮崎教授は「虫に刺されやすい茂みに隠れて獲物を狙う習性が影響したのではないか」と推測している。研究は名古
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