首都圏の私鉄各線でも全面運休や一部運休が相次いだ。東京電力の計画停電が限定的だったのに、かつてない大規模な運休となったのは、東電からの連絡が遅れたり、計画停電のスケジュールが何度も変更になったりした影響が大きい。その度に運行ダイヤの調整に追われた各社からは不満の声が上がった。 鉄道各社に計画停電の連絡があったのは、13日午後8時20分に、東電の清水正孝社長が記者会見を開いて計画停電の実施を発表した頃。各社への電力供給について、事前に協議が持たれることはなかった。JR東は東電に対し、鉄道を停電から除外するよう要請したが、特別扱いはできないと断られたという。 国土交通省は、資源エネルギー庁を通じて東電に、速やかな情報提供を要請したが、14日も夜まで翌日の実施情報の提供はなく、鉄道各社はダイヤ作成に着手できない状態が続いた。 JR東は首都圏だけで約1300か所の踏切を持つ。遮断機は非常用の電池を