大手工作機械製造会社「ヤマザキマザック」(本社・愛知県大口町)が管理する設計図のデータファイルを不正に複製したとして、愛知県警は27日、中国籍の同社社員唐博容疑者(31)(同町)を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)容疑で逮捕した。 県警は、唐容疑者が産業スパイ行為を働こうとした可能性があるとみて調べる。複製されたデータは軍事転用も可能だといい、流出の有無についても捜査している。 発表によると、唐容疑者は今月9日頃、会社から貸与されたパソコンから同社のサーバーに接続し、営業秘密扱いとなっている工作機械設計図のデータファイル二つを、自分のハードディスクにコピーした疑い。唐容疑者は「コピーした記憶はない」と否認しているという。