元ソニーのCIO(最高情報責任者)で、現在ガートナー ジャパンのエグゼクティブパートナーを務める長谷島眞時氏。今回、その長谷島氏が斬るのは、事業部門のシャドーITを肯定する「極言暴論」だ。「IT部門になす術なし」とする見解に、シャドーITの“不幸”の阻止を説く。 事業部門がIT部門の管理外でクラウドなどを活用することを“シャドーIT”と呼ぶ。日経コンピュータの木村岳史編集委員は今回の「極言暴論」で「IT部門はシャドーITになす術無し」と言い放つ。論旨はこうだ。「シャドーITをIT部門は問題視するが、事業部門に言わせれば問題なのはIT部門。IT部門が事業部門のニーズに無策だった結果であり追認するしかない」。 シャドーITに乗り出した事業部門は「別にIT部門とケンカをしたいわけではない。IT部門が対応してくれないので、自分たちでやるしかないではないか」と“言い訳”しているそうだ。IT部門もシャ
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