民主党代表選で、小沢一郎元代表(69)が、前原誠司前外相(49)を支援しない可能性が高まってきた。小沢氏は24日夕、前原氏と直接会談したが、前原氏からは、国家を牽引する理念も実力も感じられなかったようなのだ。党内最大グループが「反前原」に回れば、選挙戦の構図は一層混迷しそうだ。 「美辞麗句ばかりで、中身も覚悟もない。世論調査の支持率が高いだけ。自民党末期から、わが国は『首相選び=人気投票』にして失敗してきた。現在、日本は被災地復興や経済低迷、緊迫する世界情勢など、歴史的危機を迎えている。前原氏では難局は乗り越えられないということだ」 小沢氏周辺はこう語る。 前日の23日午前、小沢氏は、前原氏の有力後援者であり、自身とも親しい京セラの稲盛和夫名誉会長と会談。同日夜、前原氏の後見人である仙谷由人官房副長官(65)とも長時間話し合った。 一部メディアは「小沢、前原氏を支援か」と報じたが、