英「エコノミスト」紙が発表した、2021年版「世界の住みやすい都市ランキング」で東京が4位にランクインした。どのようにして、東京は世界が羨む「住みやすい巨大都市」へと成長を遂げたのか。そして、その裏に潜む問題点とは。 第二次世界大戦後の東京に外国人ジャーナリストとして初めて足を踏み入れたラッセル・ブラインズは、そのときの印象をこう書き記した。 「焼け野原に親指みたいに突き出しているものといえば、風呂屋の煙突に頑丈な家庭用金庫くらいで、ところどころ、鉄のシャッターが付いた強固な建物が混じっているだけだった」 戦前の東京の人口は700万人だったが、終戦直後にはその半数の350万人にまで落ち込んだ。さらに戦後復興の道を歩みはじめたばかりの東京には暴力が横行し、街はスラム化していた。 だが1964年に東京五輪が開催されることが決定すると、東京都はインフラ整備と街区の再開発を急いだ。当時はありふれた
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