フランクフルトで2018-21年まで監督を務めていたアディ・ヒュッターが日本代表MF鎌田大地を「スペースユーザー」のように称していたことがある。両チーム合わせて22人の選手がグラウンド上でスペースをめぐる駆け引きを行うのがサッカーというスポーツだ。日進月歩で進化するトップレベルのサッカーでは、自由にプレーできるスペースを相手に受け渡さないための守備戦術が洗練されて浸透し、さらに研究されている。オフェンシブな選手にとっては思い通りにプレーすることが難しい時代と言えるのかもしれない。 どこに危険なスペースがあるかを予見する能力 そんななか鎌田はスペースを見つけ出し、そこに入り込む感覚が極めて優れている選手だとヒュッターはいうのだ。「スペースの見つけ方、意識の仕方、使い方が身についている」と。そういう視点で試合を見ているとスルスルと相手守備の間をすり抜けていくシーンをよく目にする。中盤でパスを引
![「カマダは過小評価されている」“古巣”の監督、ファン、長谷部誠が語る鎌田大地“ココがスゴイ”「いなくなって初めて“カマダロス”の大きさが…」(中野吉之伴)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/30ffd21bce900daf515f56d110dc8cd6879cb91b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2F0%2F-%2Fimg_5015a4a540b7b7026b96d29a3ae2bf71124119.jpg)