著作権保護期間延長問題を考えるフォーラム 公開トークイベント vol.6 シンポジウム「著作権には何が欠けているのか -創造の円環(サイクル)を廻しつづけるために」 各界から異論も相次いでいる著作権の保護期間延長論ですが、延長の論拠に、「延長が創作を促進する」との主張があります。これに対して、「作品の適時なパブリックドメイン化、流通の円滑化こそが創作を促進する」という指摘も根強いところです。目指すところは同じ創作促進のはずなのに、意見は容易に一致しません。 一方、目を著作権全体に転ずれば、「著作権リフォーム」などのテーマで著作権制度全般の再構築を検討するイベントや研究活動、提言も国内外で相次いでいます。その背景には、デジタル時代を迎えて著作権の重要性が高まる一方、著作権と表現活動・ユーザー活動の衝突が増えたことへの社会各層の苛立ちともいえる思いがあるようです。 「壮大な社会実験」(福井健策