妻はそこで私のことを簡単な日記漫画で書き綴っている。 おおよそ6000のフォロワーに向けて放たれる漫画には、少し呑気で鈍感で、やや精神的に打たれ弱く、妻を愛している私がいた。 決して嘘ではない。 ただ、ツイッター上の私は妻の的を得たひと言に感動したり、ウィットに富んだ切り口に泣いたり感動したり「しがち」なようだった。 しかし私は、妻が「私にそうなって欲しかった」という事に気づかされた。 私は常に彼女の理想でありたかった。 色々と至らない点があるにせよ、生活や趣味、仕事全てにおいて妻の負担にならないように努めていた。 全ての物事で妻を優先していたつもりだった。 しかし、私の理想は妻の理想ではなかったのだ。 不思議と怒りは沸かず、最初はとにかく悲しくなった。 私は彼女のためになれていると思っていたが、もしかすると、彼女の重しになっていたかもしれない。 私はこれからはツイッターの私を理想としよう